...同じような底の浅い舟に...
芥川龍之介 「大川の水」
...思つたよりも底の浅い人です...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...底の浅い古井戸があるが...
アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce 妹尾韶夫訳 「マカーガー峽谷の秘密」
...それらは砂の底の浅い水のなかで前後にゆられ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...水の底の浅いところを査(しら)べて見るのに絶好な機会をあたえた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...底の浅い見栄坊の町といふ事になつてゐるやうである...
太宰治 「津軽」
...底の浅い川舟は、やがてその底をざらざらと小石に当てながら流れに浮んだ...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...底の浅い川舟の中で大騒ぎしながら...
葉山嘉樹 「万福追想」
...底の浅いたくらみが見えるようで...
久生十蘭 「あなたも私も」
...両家の過去の因縁はそんな底の浅いものではなかった...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...底の浅い田舟のようなものに...
久生十蘭 「肌色の月」
...関東大震災で底の浅い湖水になった...
久生十蘭 「肌色の月」
...こんな底の浅い断層湖に吸込孔などあるわけはなかった...
久生十蘭 「肌色の月」
...底の浅い船は、中流までは川上に斜めにのぼり、向きをかえると押流されて予定の向う岸に舷(ふなばた)をこすり着けるのである...
本庄陸男 「石狩川」
...底の浅い川崎船は思わぬ大勢の客を積みこんだ...
本庄陸男 「石狩川」
...和船や底の浅い川崎船などの廻漕にのみ役立つ波止場になっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...こんなに根底の浅いものであったかと思わせることを避けているにすぎまい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...酒気に駆られてものを云うような底の浅い人間とは見えない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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