...水と水とが激しくぶつかり合う底のほうに...
有島武郎 「或る女」
...深い底のほうへひきずりこまれてしまうのでした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...底のほうほど暗くなって...
江戸川乱歩 「影男」
...ヘビが底のほうへ下っていくにつれて...
江戸川乱歩 「影男」
...あっとおもうまに、それが、どうくつのやみのなかへ消えていくと、また、底のほうから、ネズミ色の大きなやつが、いくつも、いくつも、浮きあがってくるのです...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...狭(せば)まっている底のほうに力を入れて押してみた...
田中貢太郎 「藍瓶」
...底のほうに何かしら生きて動いているものを感じるから妙なものである...
寺田寅彦 「柿の種」
...底のほうでも同様ですが...
寺田寅彦 「夏の小半日」
...底のほうで、蜜蜂(みつばち)が歌ってる蜜房……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...淵の底のほうを悠然(ゆうぜん)と泳いでいきました...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...底のほうが乱暴だという意味じゃないのか」「なるほど...
夏目漱石 「三四郎」
...まるで沈んでいた底のほうから浮かび上がるようにそろそろと首を出すが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...じいっと底のほうを見据えていたが...
久生十蘭 「白雪姫」
...混沌と黒い口をあけている火口底のほうへ垂らされた...
久生十蘭 「地底獣国」
...その奥底のほうのどこかで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...草むらの底のほうは下葉が落ちつくしてがらんどうになり...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...「どこかけがでもしたか」底のほうで喚く声がしたが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...記憶の底のほうから拾いだしながら夜の街へでかけていった...
山本周五郎 「季節のない街」
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