...自然と孤独に甘んじるような境涯に置かれてしまったのでしょう...
芥川龍之介 「開化の良人」
...自分の不完全性に甘んじることはないし...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...そして征服者の大軍の通り去った野に落ちちらばった弾殻(たまがら)を拾うような仕事に甘んじると同じような事になりがちである...
寺田寅彦 「備忘録」
...如何に非実践的・観想的なものに甘んじるかは...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...又それだけに甘んじることは出来ぬ...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...彼は粗衣粗食に甘んじる...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...甘んじる所から出て行く...
中原中也 「その頃の生活」
...又霊魂(みたま)の救はれる事の為めに肉体の死苦を甘んじると云ふ事がやがて死の讃美に思はれ...
長與善郎 「青銅の基督」
...この難点の除去に甘んじることなく...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...対象の一回だけの経験に甘んじるよりも...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...あとで好ましくない結果に甘んじる羽目になります...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...結果に甘んじるべきだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...思い上がって暮らした自分が今後はどんな屈辱に甘んじる女にならねばならぬかしれぬと紫の女王は愁(うれ)いながらもおおようにしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...支那の下層民が不潔に甘んじるのは決して天性では無いとの事である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...小功に甘んじるようでは...
吉川英治 「三国志」
...甘んじる男ではなかった...
吉川英治 「三国志」
...そんな小役人へするような答えに甘んじる曹操ではない」「お怒りをしずめて下さい...
吉川英治 「三国志」
...甘んじるふうはなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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