...葉子のいる所にはどこにも底がない事を知らねばならなかった...
有島武郎 「或る女」
...地獄の穴みたいだ」「いや、地獄なら鬼や亡者(もうじゃ)がわいわいさわいでいるから、にぎやかなんだろ」「そうじゃないよ、地獄といっても、いろいろ種類があるなかに、無限地獄(むげんじこく)というのは、底がない、つまりずっと深いのだ...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...犯人の悪企みには殆んど奥底がないのです...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...これでは日本の学問の根底がない...
大隈重信 「学問の独立と東京専門学校の創立」
...この日本という大国に少しも学問の根底がない...
大隈重信 「学問の独立と東京専門学校の創立」
...一国の国民の性質からすべてその土台を組立てるところの大切なる教育に根底がない...
大隈重信 「学問の独立と東京専門学校の創立」
...ある人々はそれは底がないのだとかんがえている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そのように透明で、底がないような、雲を映している水のなかで、わたしは風船に乗って空中をただよっているような気持になり、それらの魚のおよいでいるのが空を飛びさまよっているような感じがした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...底がない池をいつまでも信じていることはおどろくにあたいする...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ある池は底がないと考えられるであろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あなたの愛情には、底がないからな...
太宰治 「火の鳥」
...底がないといった感じですね」「でも...
外村繁 「落日の光景」
......
野口雨情 「螢の燈台」
...靴には底がないものときめていた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...そのデカダンスには底がない...
三木清 「人生論ノート」
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