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饗庭篁村 「木曾道中記」
...打開の次に幾許もなく弛緩の時期が襲來する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...幾許(いくら)するか知らなかった...
泉鏡花 「女客」
...社会に幾許かあるべき...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...幾許(いくばく)もなく...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...現在の結婚制度に就いて考へて見ますと女に対する根本の観念にはそれ等の朦昧人とは幾許(いくばく)の相違もありません...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...亜米利加(アメリカ)が幾許(いくばく)...
大隈重信 「我輩は何故いつまでもすべてに於て衰えぬか」
...もはや私は余命幾許(いくばく)もなき...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
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田中貢太郎 「愛卿伝」
...それで名誉を恢復(くわいふく)した例(ためし)は幾許(いくら)もある...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...価値の幾許(いくばく)なるかを料(はか)り知る能(あた)はざるのみ...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...着替や頭髪(あたま)の物などと一緒に持っていた幾許(いくら)かの金も...
徳田秋声 「あらくれ」
...仲人がそのうち幾許(いくら)はねたかといふやうな事まで...
徳田秋声 「チビの魂」
...徳利(とくり)の貼紙(はりがみ)を見ても横文字は幾許(いくら)もある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...彼は幾許(いくらか)の金をやってコルトンを外国へ追遣(おいや)り...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...斯様な実例を挙げればマダ幾許でもあるが...
宮武外骨 「骨董品化した古珍書」
...必然に幾許かの知慧が...
柳宗悦 「民藝四十年」
...山の深さの幾許あるか知れない樣を見せてゐるのだが...
吉江喬松 「山岳美觀」
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