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饗庭篁村 「木曾道中記」
...併し幾許もなく魂は外物に飽和する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...既に幾許か心を動かさぬ訣にゆかなかつた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...幾許(いくばく)もなく...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...幾許もプロレタリヤ解放の物質的條件を見出すことが出來ないで...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...私も幾許(いくら)何でもまさか其様なことは無いであろうと思っていたが...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...幾許思ったって仕方がない...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...幾許自分にしても傍(はた)で見ているように理由(わけ)もなく...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...ここから幾許(いくら)もない生家(さと)を見舞った姉は...
徳田秋声 「あらくれ」
...幾許(いくら)も残らないような苦しい三十日(みそか)が...
徳田秋声 「あらくれ」
...彼女はおみやげと幾許かの金を持って...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...又近所の小供も幾許(いくら)もある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...まだ幾許か残っていたので...
松本泰 「日蔭の街」
...彼は幾許(なにがし)かの勘定を払って戸外(そと)へ出た...
松本泰 「緑衣の女」
...だが幾許の品が人智のみで道を切り開き得たであろう...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...幾許(いくばく)の量を示し...
柳宗悦 「民藝四十年」
...今日吾々の記憶し自覚し得るところのものは果して幾許(いくばく)であろうか...
柳田國男 「地名の研究」
...その中から幾許(いくばく)かの小粒銀を取ってそこへ置いた...
山本周五郎 「長屋天一坊」
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