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饗庭篁村 「木曾道中記」
...打開の次に幾許もなく弛緩の時期が襲來する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...彼の富裕とその物惜みせぬ性質とは幾許もなく彼をアツシジ青年間の中心人物とした...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...幾許(いくばく)もなく...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...それで名誉を恢復(くわいふく)した例(ためし)は幾許(いくら)もある...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...お前の胸も幾許(いくら)か晴れよう...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...幾許(いくら)直してくれと言って催促してもなか/\職人を寄越さない...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...幾許(いくら)半歳経つと言ったって...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...」「幾許あるの...
徳田秋聲 「或売笑婦の話」
...人ヲ感動シテ忽チ笑ヒ忽チ泣クニ至ラシムルモノ其レ幾許有リヤ...
成島柳北 「他山の石」
...毎月幾許(いくばく)の金を要する...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...なんだかんだとうまくおだてては幾許(いくばく)かの小遣をせしめる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いか許り物思ふらん君が手に我が手はあれど倒れんとしぬミユンヘンへ行つた頃の夫人のノスタルヂアは余程昂進してゐてこの歌の通りであつたらしく幾許もなくマルセイユから乗船してまた一人で帰朝されたのであつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...彼は幾許(いくらか)の金をやってコルトンを外国へ追遣(おいや)り...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...彼女が株券を売って得た三千幾許(なにがし)の金は...
松本泰 「秘められたる挿話」
...神より幾許(いくばく)かの生命を享けきたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幾許くかのデカダンスが巣喰ひ始めた時であつた...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
...11幾許かの歳月が流れた...
渡辺温 「絵姿」
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