...その頭に宿る幾千年間の人智の蓄積にすがらうとしたのだ...
有島武郎 「潮霧」
...小倉両博士のごときと相通ずる幾百幾千の論説が書かれて...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...幾千代(いくちよ)永らえたが...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...かくの如き単純なる本能満足は吾人の祖先がすでに幾千年の間に経験し...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...幾千代かけて駒を守らん...
関寛 「関牧塲創業記事」
...『然(さ)るにても幾千代重ねん殿が御代(みよ)なるに...
高山樗牛 「瀧口入道」
...幾千の細かい想像の綾糸で...
谷崎潤一郎 「少年」
...すでにしてその幾千年前チグリス...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...幾千の人が火であぶられ幾万の人が鎖でつながれたかわからない...
中井正一 「現代美学の危機と映画理論」
...全集十餘卷紙數幾千枚を通じて魯魚の誤を絶無ならしめん事を期するや豫め先生一家の用語を心得置かざる可からず...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
......
中山啓 「先駆者」
...合計十ヶ年間に幾千法の金がいる...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...(かく)さんとする人はただ一人だがこれを見る人は幾千万人ある...
新渡戸稲造 「自警録」
...古来幾千の詩人の中...
萩原朔太郎 「詩の原理」
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牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...その数幾千万ということを知らず...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...幾万幾千燈が燃えかがやいて...
吉川英治 「三国志」
...大利根(おおとね)の水の、下総(しもうさ)の潮(うしお)があって、坂東平野は幾たびも泥海に化し、幾千年のあいだ、富士の火山灰はそれを埋め――やがて幾世(いくよ)をふるうちに、葭(よし)や蘆(あし)や雑木や蔓草(つるくさ)がはびこって、自然の力が人間に勝ってしまう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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