...想ひ見よ、幾千の山法師が、日吉権現の神輿を擁して、大法鼓をならし、大法螺を吹き、大法幢を飜し、咄々として、禁闕にせまれるの時、堂々たる卿相の肝胆屡是が為に寒かりしを...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...幾千代(いくちよ)永らえたが...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...幾千の軍馬押よすと見えたり...
上田敏 「月」
...共産主義について幾千の演説会で話され...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...この復讐の語るところのものは、キリスト教やローマ教の幾千年間の教育、貧窮の幾千年、一切の歴史なのだ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...自分は今日まで幾千羽といふ鶏を潰(つぶ)したが吾ながら巧(うま)かつたと思ふやうなは真(ほん)に数へる程しか無かつた...
薄田泣菫 「茶話」
...幾千年をも経たかと思われる...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...幾千年の歴史の起伏を経て...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...「親を思う心にまさる親心」の一句、実に世間幾千万、人の子たる者が、親に対する至情の、最後の琴線に触れ来りたるものにして、彼(か)の方孝友が、方孝孺と与(とも)に死に就(つ)くに際し、「阿兄何ぞ必ずしも涙潸々(さんさん)たらん、義を取り仁を成すはこの間に在(あ)り、華表柱頭千載の後、夢魂旧に拠りて家山に到らん」の一詩を将(もっ)てこれに比すれば、さらにその深情、濃感、蘊籍(うんせき)、渾厚(こんこう)、一読人をして涕(なみだ)を零(おと)さしむるに至るを覚う...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...幾千年もたちましたが...
豊島与志雄 「夢の卵」
...幾千となく脳裡に浮んでくるのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...全集十餘卷紙數幾千枚を通じて魯魚の誤を絶無ならしめん事を期するや豫め先生一家の用語を心得置かざる可からず...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...無論それは幾千万年かの歴史的生命の労作の結果でなければならない...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...その数幾千万なるべきや...
福沢諭吉 「文明教育論」
...又薫子が「神州男子幾千万(しんしうだんしいくせんまん)...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...官軍の虜兵(りょへい)幾千という者もまた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...幾千の部下の血と...
吉川英治 「親鸞」
...ある夜のゆめに幾千万の御祓箱(みはらひばこ)...
吉川英治 「茶漬三略」
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