...幾分か勇気が出た...
芥川龍之介 「芋粥」
...しかし存外(ぞんがい)変っていないことは幾分か僕を力丈夫にした...
芥川龍之介 「冬」
...人間よりはまだ気の知れない化(ばけ)ものの方に幾分か憑頼(ひょうらい)がある...
泉鏡花 「遺稿」
...幾分か拡がるやうになる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そして幾分かの必要な仕事ができるようになるために室内体操をするがいいと言って来た...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...其中の幾分かを示す可し...
高木敏雄 「比較神話学」
...もう幾分か世間が静かになりましたから...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...幾分か独断的なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...もう幾分か経ったら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...給料のうちを幾分かやれば済む事だなどと考えながら用を足した...
夏目漱石 「坑夫」
...幾分か此女の慰藉になる様に感じた...
夏目漱石 「それから」
...幾分かの刺戟(しげき)が得られるのだけれども...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「われ世(よ)に勝(か)てり」と叫んだ心をも幾分か理解し得る...
新渡戸稲造 「自警録」
...このごろは詩の稿料も幾分かよくなったよと野村さんの話なり...
林芙美子 「新版 放浪記」
...」「そんなことが出来るか?」「…………」私は、山村から薬のことや、食物のことなど細い注意を教はつて、それだけさへ守つてゐれば兎に角治ると云はれたので、それ位いのことならば堅く守らうと決心して、幾分か安心した...
牧野信一 「妄想患者」
...主人の中川幾分か笑(えみ)を含み「そこだテ...
村井弦斎 「食道楽」
...幾分か文明であり芸術家である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...幾分か気づよくなって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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