...)その言葉を幾度か繰返して思ひ出して...
石川啄木 「鳥影」
...幾十日の間、黒闇(くらやみ)の中に体を投げだしていたような状態が過ぎた...
石川啄木 「弓町より」
...それが幾日つづいてゐたことか...
小穴隆一 「二つの繪」
...家を出てから幾日目かの夕方であつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...防寨(ぼうさい)は幾度も奪われ奪い返される...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...遂に承諾して十幾人かの児童をその通り通学せしむる事になった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...幾箇所か通り抜ける...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...49幾山川を越えて来たこの旅路であった...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...價幾百圓なるものあり...
福沢諭吉 「帝室論」
...幾年か後には、自分もまた呻きながら苦しみもだへることであらう...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...脚は幾分円っこく...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...こんな手紙に幾倍も勝る小生...
牧野信一 「女優」
...幾千万と云う人間が...
宮本百合子 「アワァビット」
...正月や盆のように幾日かを続けたのもあるが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...幾度(いくたび)か迷いつつ踏みこたえた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...越前は、ふたたび、自室へもどって、文庫から、印籠をとり出し、またすぐ降りて、中庭門から、役宅庫(ぐら)の路地を抜け、幾廻りもして、柵門から獄舎の世界へ、通り抜けた...
吉川英治 「大岡越前」
...三代四代幾代かけても...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...庭ききの堀をば丁度田植過の田に用ゐるらしい水車を積んだ小舟が幾つも通る...
若山牧水 「水郷めぐり」
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