...幾分かかれ等の幸福を羨みたい気さえ起していた...
芥川龍之介 「本所両国」
...幾本かの鞭(むち)を下げたように雨によれて...
有島武郎 「カインの末裔」
...いわゆる奇病発生地区の幾何学的中心地が...
海野十三 「蠅」
...そんなに幾軒もの新聞に売ったと聞いて...
海野十三 「○○獣」
...幾多の将卒にさえ歓迎されることになったのである...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...貰ひ手の方では幾度見かへしても読み下せない事が多かつた...
薄田泣菫 「茶話」
...まだ幾つも星が輝いていた...
豊島与志雄 「土地」
...濃淡の坂が幾階となく出来ている...
夏目漱石 「永日小品」
...これを幾円で売れば幾円を儲(もう)けるという具体的問題ありとする...
新渡戸稲造 「自警録」
...我々の情報の源になる数多くの碑文と書類は廃墟となった幾つかのアッシリアの市で見つかりアッシリア語で書かれている...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...幾ら突いても相手はふわりとして手ごたえがないので...
野上豊一郎 「闘牛」
...幾十百人の惨苦の夢を結ばせた...
平出修 「逆徒」
...」といふ質問を幾度も受けたが...
北條民雄 「癩院記録」
...幾枚かの小判は財布にぎりぎりと巻き込み...
牧野信一 「変装綺譚」
...まだこの外にも私の「第六感」は幾多の重要な発見をして次から次に私の脳髄の判断活躍を催促していたのであった...
夢野久作 「暗黒公使」
...酒も家蔵の吟醸(ぎんじょう)を幾壺(いくつぼ)となく持ち出して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...幾ふさの葡萄(ぶどう)を胸につぶしたように...
吉川英治 「野槌の百」
...其処を幾度となく礼を云い云い先きに立ってちょこちょこ歩いて行く老人の後に従いながら私は彼れの健康さに舌を巻かざるを得なかった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??