...のみならず僕の見覚えていた幾つかの空き地さえ見当らなかった...
芥川龍之介 「年末の一日」
...しかし呪法や祈願や犠牲を捧げることによって幾分かその効果を柔らげ...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...幾つも蹶飛(けと)ばされたようであった...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...同じ様な裏町を幾度も幾度も往復している内に...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...あの蓊鬱(こんもり)した森のなかにある白壁の幾棟(いくむね)かの母屋(おもや)や土蔵も目に浮かんだりして...
徳田秋声 「縮図」
...今日宇宙に九十幾つかの元素が発見されることは...
戸坂潤 「科学論」
...手文庫代りの小さな抽出が幾つもついていた...
豊島与志雄 「黒点」
...しかしこれまで幾年間同じ級にいた友達とは一緒になれず...
永井荷風 「十六、七のころ」
...男女取交ぜ十幾人の顏は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お幾は沁々(しみ/″\)と言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幾多の無益の労作と...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...幾何模様のように枝を間引(まび)かれてしまったので...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...世の中に品行方正の君子は幾らもある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ある地方には幾多の大家が出たが...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...この列車には己よりひどい病気になっているものが幾らもいるだろう...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...かかる急変が漸次この窯に幾多の危機を招くに至ったのを残念に感じる...
柳宗悦 「小鹿田窯への懸念」
...このような急がしさも幾回もやったものだったが――彼はヨーロッパの見知らぬ山中での不意の乗り替えや...
横光利一 「旅愁」
...「あれが狛家(こまけ)の娘、月江であろう」万太郎は戸板の隙間からチラと見えた姿にうなずいて、湯を上がりながら、洞白の仮面(めん)は元尾州家の所蔵であることを告げて、幾分なりと、次郎の罪を軽くしてやろうと思いつきました...
吉川英治 「江戸三国志」
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