...幼時から音楽に親しんできた...
...彼女は幼時より絵を描くことが得意だった...
...私の幼時の思い出には、母親の優しさが印象的だ...
...幼時の経験が、彼の人生に大きな影響を与えた...
...幼時に学んだことは、一生の宝物だ...
...幼時ひとたびヤソ教の井中に入りたるものは...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...私が幼時から親しんでいた『八犬伝』というは即ちこの外曾祖父から伝えられたものだ...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...かつ私が二葉亭と最も深く往来交互したのは『浮雲(うきぐも)』発行後数年を過ぎた官報局時代であって幼時及び青年期を知らず...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...その以後再び幼時の古い傷口を突っ衝(つ)かれることがなかったならば...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...私は幼時近所の老人からたびたびこれと同様な話を聞かされた...
寺田寅彦 「怪異考」
...するときっとこの昔の郷里のゴムの木のにおいを思い出すと同時にある幼時の特別な出来事の記憶が忽然(こつぜん)とよみがえって来るのである...
寺田寅彦 「試験管」
...自分の幼時の多くの記憶はこの姉の家と自宅との間の往復につながっている...
寺田寅彦 「重兵衛さんの一家」
...竪(たて)一尺横一尺五寸の粗末な額縁の中にはあらゆる幼時の美しい幻が畳み込まれていて...
寺田寅彦 「森の絵」
...松陰幼時の師は、則ち彼なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...幼時には相貌が美しく...
豊島与志雄 「北支点描」
...彼がそれをただ幼時のなつかしい想起としてでなしに...
堀辰雄 「花を持てる女」
...私はそういう自分の幼時のことを人に訊(き)いたりするのは何んだか面映(おもは)ゆいような気がして...
堀辰雄 「幼年時代」
...――幼時、発狂してゐた叔父に手を引かれて(彼には、叔父が狂人といふことが好く解らない程の幼時だつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...幼時より無理に書を読ませられいやながら学校へも行き...
正岡子規 「読書弁」
...「ち」とは血の意で昔誰かが茅針(つばなのめ)で足を傷め血がその葉を染めて赤くしたと幼時和歌山で俚伝を聞いたが確(しか)と記(おぼ)えぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...若し朝子がその幼時の如く餘計者であるならば...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...私の胸へは婆さんから聞かせられた幼時の記憶が次第に浮んで来た――物語の国へでも這入って行くような思いがする...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...正信は、家康が幼時、質子(ちし)として、今川家に養われていた頃から仕えていたほど、生(は)え抜(ぬ)きの三河武士であったが、長島一揆(いっき)の際、勘気をうけて、以来、十八年のあいだ諸州を浪々していたものである...
吉川英治 「新書太閤記」
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