...警視庁幹部の人々が...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...既に俳句雑誌などと天下を相手に呼号する以上は主幹たる人は一日も発行期日を誤らざる事肝要かと存候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...小さい白い日傘を左手に持って桜の幹に倚(よ)りかかっている画があったでしょう? あれは...
太宰治 「リイズ」
...幹太き一樹の柳少しく斜(ななめ)になりて立つ...
永井荷風 「日和下駄」
...余れる縄でもってグルグル巻きに松の幹へ結び捨てられているのだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...北(きた)から見(み)れば白(しろ)い柱(はしら)であつた樹木(じゆもく)の幹(みき)も悉皆(みんな)以前(いぜん)の姿(すがた)に成(な)らうとしてずん/\と雪(ゆき)を轉(ころ)がした...
長塚節 「土」
...白檀の太い幹のところは木目が入り組んでいるために...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...柳の幹をつたって窓からはいり...
久生十蘭 「金狼」
...おお!(この『おお』といつた時に村長は指を高くさしあげた)最も才幹ある者を! 女帝陛下の供奉のために択べといふ命令なのぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...前の方に応援部の幹事らしい一団が控えてゐるだけで...
牧野信一 「早春のひところ」
...その幹は根もとの所がまっ黒に焦げて大きな洞(ほら)のようになり...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...木の幹を攫むやうにしてゐる...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...この木の幹はまた思い切って黒い...
柳田国男 「雪国の春」
...幹太郎はそれを引止め...
山本周五郎 「花も刀も」
...総工会幹部と罷業工人三百人から成る一団が...
横光利一 「上海」
...どの面(つら)下げて――金吾は杉の幹に両手を支えて...
吉川英治 「江戸三国志」
...并州(へいしゅう)にいる甥の高幹(こうかん)が...
吉川英治 「三国志」
...傍(かたわ)らの木の幹に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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