...木といふ木は皆其幹の片端に雪を着けて居る...
石川啄木 「雪中行」
...ツマリこういう多数の応援隊を作ってフレエフレエと盛んに旗を振らしたのは紅葉の才幹であって...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...許しておけないゴロツキどもです」幹部たちには...
海野十三 「怪星ガン」
...幹部の人々と会議を始めた...
海野十三 「火星探険」
...どういふものか特に樹幹の色を讚美する人は少ないやうである...
寺田寅彦 「伊香保」
......
原民喜 「原爆被災時のノート」
...庖丁は木の幹に突っ立っていて...
夢野久作 「猿小僧」
...他方の幹だけはいかにも苦しみ悶(もだ)えているような枝ぶりをしながらすっかり枯れていた...
堀辰雄 「菜穂子」
...でもどうやら木の幹(みき)をよじて...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...うねうねと曲りくねった列に生えて居る其等の幹と支柱とを隙して見る...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...幹のほそい分はそのまま畑のわきに捨てさせた...
室生犀星 「生涯の垣根」
...と幹太郎は云った...
山本周五郎 「花も刀も」
...「ではかやさんをどうする」「ここへよこしてくれ」と、幹太郎は云った、「いちど会って、それから国へ帰らせよう、話せば妹もわかってくれるだろう」「いま『山源』にいるのだが、出て来るわけにはいかないか」幹太郎は「出られない」と首を振り、それから平八を見た...
山本周五郎 「花も刀も」
...「二十五両三人扶持とは、大藩にしては案外、けちじゃないか」「いや、ほかに幾らか手当が出るらしいよ」と、幹太郎は云った...
山本周五郎 「花も刀も」
...と幹太郎は訊いた...
山本周五郎 「花も刀も」
...幹太郎は強引に起き直った...
山本周五郎 「花も刀も」
...幹太郎は六兵衛を呼んで茶を命じ...
山本周五郎 「花も刀も」
...矢代の重要な一条の幹線となるべきことだった...
横光利一 「旅愁」
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