...綱のゆるくなったのを幸いと...
海野十三 「怪塔王」
...これ幸いと持ってでたのであった...
海野十三 「四次元漂流」
...あの男が滝の落口へ昇って行ったのを見すまして、これ幸いと、君がうしろからつき落としたのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...私は急いで格子を滑(すべ)り下りて、すぐ左手の隣りの家(うち)ではまだ潜戸(くぐり)を閉めずにあったので、それを幸いと、そこの入口に身を忍ばせて上(あが)り框(かまち)に腰を掛けながら、女の家から人の出てゆくのをやり過していると、「えらい御馳走(ごちそう)さんどした」と口々に礼をいって、何か彼か陽気な調子で話しながら、ぞろぞろ出て来た...
近松秋江 「霜凍る宵」
...博士は幸いとして無事教授を卒業して名誉教授となり...
戸坂潤 「社会時評」
...まだしも幸いというべきです...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その家に、幸いと、よい買い手がついたんですよ...
豊島与志雄 「自由人」
...幸いとお神さんの亭主の妹の家が八幡様(はちまんさま)の前だというので...
永井荷風 「深川の散歩」
...兵馬はこれ幸いと同じくその舟へ飛び乗って...
中里介山 「大菩薩峠」
...勿怪(もっけ)の幸いと言えば言うものの...
中里介山 「大菩薩峠」
...せめてもの幸いとしなければなりません」早手は早くも竹生島の前面をかすめ去って...
中里介山 「大菩薩峠」
...却って思わぬ幸いとなるかもしれぬ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...これ幸いと早速そこの主人に仲人をたのんだのです...
牧野富太郎 「植物記」
...常は幸いとも不幸とも感ぜずに過ごしている...
森鴎外 「高瀬舟」
...それこそもっけの幸いというべきである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それでも不幸中の幸いといわなければならない...
山本周五郎 「風流太平記」
...むしろ不幸中の幸いと思うがいい」これは...
吉川英治 「私本太平記」
...これ幸いとものの小一時間ほど...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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