...三年越しの流浪にて...
泉鏡花 「活人形」
...日華事変が三年越し片付かないところへ持って来て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...磯谷とは三年越しの関係ですけれど...
徳田秋声 「黴」
...お年越しは外の遊び...
中谷宇吉郎 「ウィネッカの冬」
...しかし三年越しの病気のあとのことでもあり...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...とって十九になったばかり、一年越し、狭い浪宅に差向いで住んでいても、祝言前の隔てを取去ろうとも、取去らせようともしない鹿の子は、お秋に比べると、あまりにも清らかな存在だったのです...
野村胡堂 「十字架観音」
...二年越し江戸中を探し廻り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...とにかく、不思議な術を心得た怪盗で、一年越し、江戸中を人もなげに荒し廻りながら、南北の与力五十騎、同心二百四十人、その配下の岡っ引は何百人とも知れませんが、誰にも指も差させなかったのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二年越し言い交した...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――眼から抜いて側へ置いた血だらけな矢を隠そうとしたのじゃ」「殿様」「一年越し世話をした女だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...左官の伊之助も自分の家や命が大事じゃございませんか」「…………」「まして五年越し若様を養育した上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いろいろ手を尽したが、その所在の解らぬまま、和泉守様は嘆きのうちに御他界、その後へ伯父の平馬殿が入って後見しておられる」「…………」――こう言う皆川半之丞というのは、用人川波(かわなみ)五六郎の子一弥(かずや)、長く千葉の領地にいて、江戸屋敷に顔を見知った者のないのを幸い、妻のお京と相談して、二年越し、若主人鉄三郎の行方を捜しましたが、フトしたことから、万両分限長崎屋の土蔵の中に、厳重な囲いを作り、親類の瘋狂人(ふうきょうじん)を預かっているという名義で隠してあることを探り当てたのは一年前のことでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...半年越し江戸中の岡つ引が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五年越し躄(ゐざり)の乞食になりすまして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中氣で二年越し寢たつきりですから」「その文治は醫者からの歸りに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三年越し私を口説(くど)き廻して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...母親はもう三年越し寝ついたきりだったが...
山本周五郎 「追いついた夢」
...障子の貼代(はりか)えも年に一度を二年越しに持たせたりしている...
吉川英治 「剣の四君子」
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