...その年若い者の年老つた者に對して言ふべき言葉は...
石川啄木 「病室より」
...投身自殺をはかった年若い婦人があるのを...
海野十三 「火星兵団」
...二人はやつぱり年若い夫と妻とであつた...
鈴木三重吉 「金魚」
...年若い女の心理は容易に判断し得られるものではない...
田山花袋 「蒲団」
...年若い芸者を二人連れた若旦那の一組がコーヒーをのんでいる...
寺田寅彦 「千人針」
...年若い娘のことですから...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...オリヴィエが見た幾多の富裕な教養ある年若い中流人らのうちには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...下目勝(しためが)ちに物を睥(にら)むような癖のあるその年若い医学士に...
豊島与志雄 「生あらば」
...そこの年若い芸妓のいずれを持ってきても足許にも及ばない...
豊島与志雄 「北支点描」
...まだ年若いがしかも既に見透かし難いこの精神のうちには何が起こったのか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その若人のするほどにも思われなければ又する勢ももう失せて仕舞うたのじゃ――が年若い血のもえる人達はようする力をもってじゃ...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...今日の最も年若い時代の詩歌と...
三好達治 「測量船拾遺」
...僕より一学年若いのだから...
森鴎外 「雁」
...ただの年若い娘ではなく...
柳田国男 「こども風土記」
...年若いひとりの将校がいた...
吉川英治 「三国志」
...あわれにもまだ年若い人の低い声がした...
吉川英治 「三国志」
...其處のまだ年若い局長であるM――君は夙(と)うから我等の結社に加入して歌を作つた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...「何だか渓まで温かそうに見えますね」と年若い友は云いながら手をさし延ばしたが...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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