...自分でも不思議なくらい平静な態度で打明けた...
太宰治 「パンドラの匣」
...「我輩は何も云いたくない」アーントネリは平静な顔で云った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...何か平静な善良なものを浮かべていた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...その単調さによって人の魂を静め眠らしてくれる平静な信仰心ではなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...規則的に勉強すると平静な気持になることができた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それらの平静な冷笑的な眼の...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...フランスの運命にたいするオリヴィエの平静な信念は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...平静ながら不思議な厳粛な気もちだった...
中勘助 「結婚」
...只暗礁あかべ鹿根の二島の間僅に平静なり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...いつもの平静な調子で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平静な心持で話し会(あ)うようになると...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...――平静な彼は、こういう家中の空気もあり得るものとして感じ取っていた...
本庄陸男 「石狩川」
...そして、みんな気が立って、つんけんとこわい心持になっているときに、平静な、親切なこころを失わないように、そう努力することが無駄であると嗤う人はいまいと思います...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...サッカレの明るい眼と平静な心が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「――私は一人でいい」「しかし自分で勝負の始末はできないでしょう」「――もうしてあるよ」適度にまをおいた平静な調子で...
山本周五郎 「いさましい話」
...世の平静なる時は...
吉川英治 「三国志」
...彼の平静な物腰に...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索