...平静な読書三昧(さんまい)にふけっていたが...
芥川龍之介 「大川の水」
...わが子の平静な心境を思いおのれのあくせくした心を恥じ...
太宰治 「ロマネスク」
...平静な表情に戻る...
外村繁 「澪標」
...妙に平静なものは普通あまり見られない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さしあたりは平静な態度を守り...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...平静な日常を送っていたが...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...それをもう一人の平静な彼がどこかで眺めていた...
本庄陸男 「石狩川」
...そして自分は平静な思い上った微笑をたたえながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...サッカレの明るい眼と平静な心が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...娘のいまは明るくなった顔を平静な心で見入った...
室生犀星 「姫たちばな」
...霊魂の方は常に快活でないまでも少なくとも平静な状態にある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それがおのれの良心や内部のもろもろの情欲に対して平静な状態でいられることが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんな激しい気もちの中で紀久子は新聞に見入っている父の平静な横顔を何かふてぶてしいものに思い...
矢田津世子 「父」
...平静な態度を保つほうがよい...
山本周五郎 「青べか物語」
...水のように平静な...
山本周五郎 「新潮記」
...新妻隼人も平静な眼で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...甲斐はなにごともなかったような、平静な顔つきで、去ってゆく妻の足音を聞いていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼の平静な物腰に...
吉川英治 「私本太平記」
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