...とても平静な気分ではいられなくなり...
石原純 「ルイ・パストゥール」
...こうして終始平静な旅を普段とあまり変らぬ状態で続けている気持は...
上村松園 「中支遊記」
...すぐ平静な態度になって...
海野十三 「四次元漂流」
...「我輩は何も云いたくない」アーントネリは平静な顔で云った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...Nは僕の顔にその液体を吐きかけたのでもなければ、僕の口から出たその液体を吐きかけられたのでもないやうに、平静な顔に、うれしさうなうす笑ひを浮べてやつぱり僕をみつめてゐる...
富永太郎 「ゆふべみた夢(Etude)」
...それらの平静な冷笑的な眼の...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それらは実に虚心平静なる坑夫であって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...妙に平静なものは普通あまり見られない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...平静な会話は波だった彼の気分を沈めるに必要であった...
夏目漱石 「道草」
...左様だとすれば到底斯くの如き平静な答弁は為し得る筈が無く...
西尾正 「陳情書」
...翌る日もまだ平静な心持になれなかったとさえ伝えられている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...柚子は平静な顔で...
久生十蘭 「春雪」
...そして、みんな気が立って、つんけんとこわい心持になっているときに、平静な、親切なこころを失わないように、そう努力することが無駄であると嗤う人はいまいと思います...
宮本百合子 「美しく豊な生活へ」
...女は心に思いながらも源氏には平静なふうを見せて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...だれも皆平静な気持ちでいる者はないのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...水のように平静な...
山本周五郎 「新潮記」
...現代医学に依ると普通人の平静な呼吸の約十八...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼の平静な物腰に...
吉川英治 「私本太平記」
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