...ところが東屋氏は一向に平気で...
大阪圭吉 「死の快走船」
...平気で帝王の食卓に上(のぼ)つてゐる酒壜が...
薄田泣菫 「茶話」
...平気で貰つて帰る...
薄田泣菫 「茶話」
...全くサタンのように平気で押し通しているんですよ...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...平気でそこに住んでいたのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...平気で細田さまを好きだという事を公言し...
太宰治 「斜陽」
...春あたりはあえて言わなかった戯談(じょうだん)などをも人の前で平気で言うようになった...
田山花袋 「田舎教師」
...ト「ヴィクトル」は平気で言ッた...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...そんなことにはもう平気でいられる...
豊島与志雄 「裸木」
...自分は頗る平気で居た...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...かの旅行中の暴君のために怖れることは想像にも堪えられないはずなのに……ここの一同は存外平気で...
中里介山 「大菩薩峠」
...平気でいるのは少しおかしいと思いました...
夏目漱石 「行人」
...それから僕はその男とつき合うようになったんだが、その白水という男は全く珍しく意志の強固な、感情を理知でたたき上げて、火のような革命的な思想を持ち、それを僕らが飯でも食うように、平気で、はた目からは習慣的に見えるほど、冷静に実行する男だった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...魚釣などをしながら滝は平気で...
牧野信一 「舞踏会余話」
...新吉は平気で指でつまんで縁側から捨てた...
水上滝太郎 「果樹」
...こんなにもする薫の世話を平気で受けていることは気づらいことに姫君は思っていたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...平気でいるのではあるまいか...
森鴎外 「かのように」
...「漢に代るのは当塗高(とうとこう)だろう」などと平気で放言していた...
吉川英治 「三国志」
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