...こちらがかの女に相分つた毒血(どくけつ)のあツたかみである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...くたばってしまえ」口には出さなかったけれど、心の中の毒血が、その様にわき立った...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
......
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...満腔(まんこう)の毒血を相手の頭から浴びせかけ得る偉大なる俳優であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...此奴(こいつ)が狗(いぬ)のような毒血を払ってはたして何物を掴(つか)んでいる? こう思った彼はわざと軽蔑(けいべつ)の色を面(おもて)に現わして訊(き)いて見た...
夏目漱石 「明暗」
...やがては毒血に生きながらの屍臭を放つであらう...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...毒血が沸き立ったように...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
便利!手書き漢字入力検索