...われわれの村はあの飛ぶような汽車の矢の往きつく的(まと)となりわれわれの平和な野のうえになつかしくひびくその名は――コンコード...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...この平和なる「第三身分」はかの有名な「人類」――而もキリスト者――である外はなくなるであろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...平和な幸福ではないかもしれませんよ」「そのとおりなんだよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...平和な表面の下には...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生死の彼方からさす平和な光を投げ込んでおきたいのだ...
豊島与志雄 「病室の幻影」
...再びは得らるまじき平和なものでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ヨシツネさんは平和なひとだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...お伽(とぎ)の世界をねらう平和な獣だけの理想の天地...
林芙美子 「新版 放浪記」
...おそらくこの平和な生活は彼の深い老境にいたるまで続いたことであろう...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...平和な時はどうかかうか済んで行く者であるが病人が出来たやうな場合にその病人をどう介抱するかといふ事について何らの知識もないやうでは甚だ困る...
正岡子規 「病牀六尺」
...平和な・仲のいい・夫婦ほど...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...本来人間が住むべき幸福な平和な場所なのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...至って平和なる里中にも親に似ぬ子は鬼子という俚諺(りげん)は...
柳田国男 「山の人生」
...とにかく平和な愛情が何の不平もなく民衆の中にひそまって黙っているよ...
横光利一 「旅愁」
...畑や藪(やぶ)かげの平和な燈火(ともしび)...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...二人の後から五、六名の捕手(とりて)が、平和な顔をして、歩いて行った...
吉川英治 「松のや露八」
...なぜそんな重荷は捨ててしまわないのか――そして平和な郷(さと)で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...いかにも平和ないい気分を持っている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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