...是反つて汝等をして後年汝等を平和ならしむる途なり...
芥川龍之介 「遺書」
...六 然れども若し現世にありて比較的平和なる一生を送らんとせば...
芥川龍之介 「小説作法十則」
...自来無事悠々(いう/\)の間(あひだ)に平和なる歳月を送ればなり...
泉鏡花 「愛と婚姻」
...平和な家庭の鳥に属する鳩羽鼠(はとはねずみ)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...日曜服をつけ日曜らしい顔つきをした平和な散歩者...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ平和な民衆の気持ちに通じるものがあった...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...文之丞との平和な暮しに自分が満足しなかったことの報いを今ここに見るとは思い知っても...
中里介山 「大菩薩峠」
...平和な港となったといってよいだろう...
火野葦平 「花と龍」
...ちよつと平和な風景である...
北條民雄 「癩院記録」
...一番幸福な一番平和な時だったように思われる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...胸の中には何とも云い知れぬ喜びと平和な思いが満ち満ちて人が見たら変だろうと思われる微笑を唇に浮べながら地面を見て静かに藤棚の下を歩き廻って居た...
宮本百合子 「M子」
...平和な落ちついた生活状態のことで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうして再び平和な土着期に戻って...
柳田國男 「地名の研究」
...平和な虹の輪がかゝつてゐるやうに思ひました...
吉川英治 「折々の記」
...あまり平和な温床に長く置くと黴(かび)が生えだして...
吉川英治 「三国志」
...平和な真昼の籬(まがき)に卯(う)の花がうなだれていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...平和な服装で国境を越えたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...なぜそんな重荷は捨ててしまわないのか――そして平和な郷(さと)で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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