...平和な初秋(はつあき)びよりになったとおもうと...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...すなわちこの句は現在の平和な光景を表しておきながら同時に一つの艶(つや)っ気のある妖怪趣味を描き出しているところが生命であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...うわべは平和な一家団欒(だんらん)の図でしたが...
太宰治 「おさん」
...わが一家は平和ならましを...
田山花袋 「田舎教師」
...私達は平和な公共的な生涯を送った...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...対外的受動に於て平和な国だった...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...」クリストフはジョルジュとエマニュエルとに平和な感化を及ぼしていたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...最も平和な生活と...
野村胡堂 「楽聖物語」
...最も平和な最も幸福な而してまた最もプラトニツクなものを求めたらこの歌が出て来るだらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...とにかく平和な家庭であることは事実だった...
平林初之輔 「秘密」
...この平和な夢にみちたささやかな場所では...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...志を果さざりしが今この機を利用して今日の記事を書かんには平和なる日こそかへつて自分の境涯を現すに適すべけれ...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...平和な家庭を……そんな事で満足出来ない...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...こんな平和な人たちを見ると...
吉川英治 「江戸三国志」
...まことに平和なものだった...
吉川英治 「三国志」
...その「民」たるをもって幸福としている人々の平和な生活ぶりだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...平和な、うれしい、この老夫婦は今日、あの戦禍をどうにかしのいだだけでなくですね、おそらくは一緒になってから四十年間、人生のいろんな苦難や峰や谷をへて、ここへくるまではたいへんだったろうなと思ったんです...
吉川英治 「親鸞聖人について」
...平和な山こだまに賑わい沸いたそうである...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索