...すやすやと平和な夜をすごしてゐるのであつた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...此の平和なお祭りの日に...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...まことに平和な風景...
種田山頭火 「旅日記」
...土手下の家々の窓には平和な燈火が静かに輝いていた...
田山花袋 「蒲団」
...平和な第二囘遣日使節としての彼の任務を妨害した大きな原因の一つが和蘭商館にあることを...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...平和な晩餐の気が座を支配していた...
豊島与志雄 「反抗」
...生死の彼方からさす平和な光を投げ込んでおきたいのだ...
豊島与志雄 「病室の幻影」
...浮浪少年はその平和な一郭にもたらしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...文之丞との平和な暮しに自分が満足しなかったことの報いを今ここに見るとは思い知っても...
中里介山 「大菩薩峠」
...深川一円の評判になったほどの平和な家庭ですが――少なく見積もっても三万両の現金は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...美しく踊れるのは気持の平和な人間にかぎるんだ...
久生十蘭 「だいこん」
...兄弟たちに内に入れと命じた「平和なんじらと共にあれ」彼は疲れたように言った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「海豹」
...平和な長閑(のどか)な様(さま)を歌うにはなだらかなる長き調を用うべく...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...お前が側にいるとさえ思えば、平和な気分で、明るい理性で死を待つ事が出来るのだと云おう...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...末子よ平和な生活が卿の上にあるように...
山本周五郎 「青べか日記」
...平和な家庭を……そんな事で満足出来ない...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...平和な田植歌のながれている日でも...
吉川英治 「新書太閤記」
...平和な家禽(かきん)一同をいっときホッとさせる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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