...その上には虫干しでも始まつたやうに古手紙が何本も並んでゐた...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...」庭先に干した小麦束を片づけていたおさよは...
犬田卯 「米」
...またゝくひまに飮み干して...
大町桂月 「冬の榛名山」
...干し列べた平茎(ひらぐき)には...
鈴木三重吉 「千鳥」
...この寺につたわっているむかしからのふるい経文や帖面などの虫干しをしていられるときに...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...干し物そのまゝにしてしぐれてゐる・ま夜中...
種田山頭火 「行乞記」
...湯呑の茶をゆっくり飲干して静に下に置いた...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...瓢(ふくべ)の底まで飲み干してしまうと...
中島敦 「悟浄出世」
...自分の家で干して...
中谷宇吉郎 「室鰺」
...黙って自分の前にある猪口(ちょく)を干した...
夏目漱石 「明暗」
...一面に干した烏賊の匂ひがひどく鼻をついた...
「修道院の秋」
...夜具もまた精々清潔にし度々干して用ゆるよう心懸べし...
福澤諭吉 「養生の心得」
...干し草の山から針一本探すようなものだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...○マングスタンの皮は干しおきて下痢せる際に煎じて服用すれば治するという...
村井弦斎 「食道楽」
...秀之進は脱いで干してあった合羽と...
山本周五郎 「新潮記」
...ただ一息に目をつむって飲み干した...
吉川英治 「剣難女難」
...日蔭干しになっている死にぞこない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...座蒲団を干しながら...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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