...一万円紙幣を二枚つまみ出した...
梅崎春生 「幻化」
...その女は大幣(おおぬさ)の引手(ひくて)あまたになる...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...「紙幣(おさつ)の十枚位は枕の下にしていないと眠れませんよ...
豊島与志雄 「生あらば」
...紅白に染めわけた頭でつかちの万燈のさきにふつさりと御幣のさがつたのがきりきりと宙にふりまはされるのは気もちのいいものである...
中勘助 「銀の匙」
...労働が即ちその貨幣である...
中里介山 「大菩薩峠」
...附近に官幣大社宮崎神宮や...
中村地平 「宮崎の町」
...袖垣(そでがき)のはずれに幣辛夷(してこぶし)の花が怪しい色を併(なら)べて立っている...
夏目漱石 「虞美人草」
...今にもぶつ倒れさうな痩男がひらひらと紙幣を屋台に差出し...
原民喜 「火の唇」
...文を軽んずるの幣などとて...
福沢諭吉 「学問の独立」
...一部現金紙幣で頂けませんか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...そして個人に対する単なる貨幣収入に関しては...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...淀(よど)川の七瀬に祓いの幣が立てられてある堀江のほとりをながめて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...神に献る幣帛の義である...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...またお紙幣(さつ)を金貨に換えて来るな...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...もうそろそろ通用価値を失いかけて家庭でも粗末にしていた穴アキ銭とよぶ文久銭やら寛永通宝の古い貨幣も...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...土地の貨幣地代は低めるであろうが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...それは地主の貨幣地代を騰貴せしめる...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...国債の利子を支払うために多額の貨幣が一年に四囘数日間流通界から引去られる...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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