...旗を立てたり古風な幟(のぼり)を立てたりしている...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...如何なる時代に於ても少数者は常に偉大なる思想と自由の旗幟(きし)を真先に翻がへすのである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...勧善懲悪の旧旗幟(きし)を撞砕した坪内氏の大斧は小説其物の内容に対する世人の見解を多少新たにしたが...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
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内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...夫から国家」といふ旗幟(〔きし〕)を無遠慮に押し立てた...
夏目漱石 「点頭録」
...鯉幟や五月人形の贅は言はないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幟でない蒲団を着ようと思うとまた五銭とられる...
久生十蘭 「魔都」
...その火事で私は五月幟(のぼり)も五月人形もみんな焼いてしまったりして...
堀辰雄 「幼年時代」
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松本たかし 「松本たかし句集」
...芝居小屋の前に立ちならぶ、幟(のぼり)の、青、紅、藍の、派手派手しい色も、いくらかくすんで来て、中村座の顔見世狂言も、千秋楽の日が、そう遠くないことを思わせる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...黄色いメリンスの幟(のぼり)をおつくりになりました由...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三度も幟がおっ立ったなんて考げえられっか」「買収しただな」と他の一人が云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...江戸にいたころ贔屓(ひいき)にしていた染之助一座の幟(のぼり)を見かけ...
吉川英治 「江戸三国志」
...旗幟(きし)の鮮明を促(うなが)して来た...
吉川英治 「黒田如水」
...地公将軍の旗幟(きし)を立てて...
吉川英治 「三国志」
...寄手は日ましにさかんな旗幟(きし)を加え出した...
吉川英治 「私本太平記」
...各家その旗幟(きし)を両陣営のいずれかに拠(よ)り所(どころ)を明らかにしなければならない日になってから初めて...
吉川英治 「新書太閤記」
...旗幟の旺(さかん)を見せつけた...
吉川英治 「新書太閤記」
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