...それは自分の一生の幕切れとしては...
有島武郎 「或る女」
...そしてその幕切れのところで劇の女主人公に躍(おど)りかかると...
岩野泡鳴 「猫八」
...深井は幕切れに大喝采を得て縫いぐるみの姿で得意そうに引上げる時...
岩野泡鳴 「猫八」
...いいかい、オリガは、センチメントおさえて、おさえて、おさえ切れなくなる迄おさえて、幕切れで、どっとせきあげる、それだけ心掛けて居ればいいのだ、あとは尾沼君の言うこと信仰し給え、あれは偉い男だ...
太宰治 「火の鳥」
...尤も幕切れの一種のハッピーエンドは見ていてどうも解決とは感じられなかったが...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...芸術に移ってゆくのが幕切れだった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...豫期した幕切れを待つて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まずい幕切れになった...
久生十蘭 「予言」
...幕切れ緞帳下りず...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「マリウス」幕切れ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「マリウス」の幕切れ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「マリウス」の幕切れ今日から変へた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...劇的な幕切れとなり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...幕切れの詠嘆詞なんて...
牧野信一 「月評」
...ところがおきの毒さまにも十三日の新聞にあらわれた泉山蔵相の事件のようなことがあらわれて最後の幕切れとなった...
宮本百合子 「泉山問題について」
...これは明るい幕切れであり...
宮本百合子 「「建設の明暗」の印象」
...女に生れて貴方にめぐり合えないなら、男なんかに生れたくはございません、などという云いまわしは粗末であるが、洒落た女の機微をつかまえているようだのに、このお龍さん、第一幕では不二洋子の劔劇に似て居り、幕切れは、或種の神がかりであるというのは、何と笑止千万でしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あの幕切れに影のやうに現はれて...
吉井勇 「青春回顧」
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