...尾行の警吏が俥(くるま)を飛ばして追尾し来るを尻目(しりめ)に掛けつつ「我は既に大臣となれり」と傲語したのは最も痛快なる幕切れとして当時の青年に歓呼された...
内田魯庵 「四十年前」
...ちゃんと幕切れがあるわけだが...
江戸川乱歩 「断崖」
...海の方を向いて立つたまゝの幕切れは繪のやうでした...
竹久夢二 「砂がき」
...終末の幕切れに教授の死を弔う学生の「アーメン」にいたっては...
寺田寅彦 「自由画稿」
...踊りの幕切れのような悩ましい姿態(ポーズ)になります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...芝居の幕切れの見得で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...役者がまずいのでいい幕切れにならなかった...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...メイエルホルドが演出したゴーゴリの〈検察官〉の幕切れにそっくりだ...
久生十蘭 「だいこん」
...まずい幕切れになった...
久生十蘭 「予言」
...ヴァラエティ「初春のコンサート」幕切れはまるで手がないのは何うしたものか...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...幕切れを緞帳を下して幕外の引込みをつけてみた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「百鬼園」幕切れのイキが昨日から出なく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...幕切れを改訂する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「雛妓」は、幕切れ、よく手が来る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...劇的な幕切れとなり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...一番目「恋の信玄」などは、早苗姫が自殺してからの信玄の心理的経路が鮮明に描かれていなかったらしい為に、肝心の幕切れで、信玄と云う人格、早苗姫の死が、一向栄えないものになったように見える...
宮本百合子 「印象」
...これは明るい幕切れであり...
宮本百合子 「「建設の明暗」の印象」
...この音と煙は幕切れの時まで続く...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
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