...幕切れのぶざま加減は草平氏の臆病と平塚さんの悧巧にちがひない...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...深井は幕切れに大喝采を得て縫いぐるみの姿で得意そうに引上げる時...
岩野泡鳴 「猫八」
...幕切れまでのあらすぢをちやんと心得てゐるのである...
太宰治 「道化の華」
...いいかい、オリガは、センチメントおさえて、おさえて、おさえ切れなくなる迄おさえて、幕切れで、どっとせきあげる、それだけ心掛けて居ればいいのだ、あとは尾沼君の言うこと信仰し給え、あれは偉い男だ...
太宰治 「火の鳥」
...いいかい、オリガは、センチメントおさへて、おさへて、おさへ切れなくなる迄おさへて、幕切れで、どつとせきあげる、それだけ心掛けて居ればいいのだ、あとは尾沼君の言ふこと信仰し給へ、あれは偉い男だ...
太宰治 「火の鳥」
...この捜査もまもなく幕切れとなる...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...幕切れで賑やかな舞臺でしたから」「與四郎は?」「あれは木戸を動きません」「こんな小屋には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(おはま母子のあとを追う)幕『瞼の母』大詰 荒川堤異本(二)異本(一)の幕切れに...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...人生の舞台にはエンディングという都合のいい幕切れはないので...
久生十蘭 「肌色の月」
...芝居のことに暗い私にはこの光景が何の幕切れであるか知る由もないが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...然し幕切れが受けてゐたからよからう...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...幕切れを緞帳を下して幕外の引込みをつけてみた...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「マリウス」幕切れ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「マリウス」の幕切れ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...幕切れは大芝居である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「雛妓」は、幕切れ、よく手が来る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いよいよ久作も工場へ入る度胸が据って目出度しの幕切れの拍手は...
宮本百合子 「「建設の明暗」の印象」
...今は私に取つて幕切れではあるかも知れないけれども...
吉井勇 「青春回顧」
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