...狭い往来には人々が大勢(おおぜい)道幅一ぱいに集っていた...
芥川龍之介 「冬」
...又二重の幅闊(ひろ)き棚あり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...幅四フィートの一枚石でつくった歩橋である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...今でもはっきりとまるで一幅の絵のように何十年か前の京都の街々のすがたを思い浮べて一人楽しんでいる時がないでもありません...
上村松園 「京の夏景色」
...坦々(たんたん)砥(と)の如き何間(げん)幅(はば)の大通路を行く時も二葉亭は木の根岩角(いわかど)の凸凹(でこぼこ)した羊腸折(つづらおり)や...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...がっちりした幅の広い肩...
海野十三 「超人間X号」
...幅十五六メートル欲シイ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...すべて監獄の戸口にはめこまれた一幅の醜悪な画面だ...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...格子の幅だけを全部おおい隠していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...三段にも及びやがて鶯の籠さへかの墨絵の遊女が一幅かけたる薄暗き床の間に二ツまで据ゑ置かれぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...つまり、その大望というのは以前にいった通り、豊臣太閤伝来、徳川非常の軍用金、長さ一尺一寸、厚さ七寸、幅九寸八分、目方四十一貫ありと伝えられる、竹流し分銅(ふんどう)の黄金が、いま現に存在するか否かを確めた上、その一箇を手に入れてみたいということ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふと幅の細い帯を楽に後ろで結んでいるその人の姿を思い出した...
夏目漱石 「こころ」
...幅は少くとも十一インチありますから...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...幅のきく連中ばかりである...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...大横幅著色寿老人一掛(くわい)寺僧兆殿司(てうでんす)の画(ゑがく)ところなりといへども新様にして疑ふべし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一種たけ長く幅の細い...
柳田国男 「雪国の春」
...展覧会向(むき)に描(か)かれた大幅(たいふく)の前には日本の其(それ)等と同じく人だかりがする...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...(二九・七・一一)鵯越えに立ちて車は狭い町幅を市街の北方の山へ向かってゆく...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??