...すると稍(やや)幅の広い往来に...
芥川龍之介 「長江游記」
...宛然(さながら)一幅の風景画の傑作だ...
石川啄木 「葬列」
...幅広い澄んだ声が聞えてくる...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...そうなると線の幅もなかなか馬鹿には出来なくなる...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...高き台を朧(おぼろ)に浮かして幅十町を東へなだれる下(お)り口(くち)は...
夏目漱石 「虞美人草」
...坑(あな)の幅も高さも逼(せま)って来たのである...
夏目漱石 「坑夫」
...五分幅の二寸程の長さで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...黄濁した河幅いつぱいに...
林芙美子 「浮雲」
...以前に描いた小幅の『落葉』『杉木立』などを参考にして...
菱田春草 「画界漫言」
...幅広い業務に携わる医者として...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...幅五十キロメートルだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...益幅ひろく、多様性をもちつつ河は深く深くと流れ、そういう風にありたいことね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この幅(ふく)を作らせたのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...前にも申しました通りバクチは親父の生きとる中(うち)は大幅(おおぴら)で遣れませんでしたが...
夢野久作 「近世快人伝」
...彼は彼と秋蘭との間に群がる群衆の幅から無数の牙を感じると...
横光利一 「上海」
...川幅のせまいほうだ...
吉川英治 「親鸞」
...宮井から、水路がわかれ、北へ溯行すると、川幅も狭ばみ、流れも急になってくる...
吉川英治 「随筆 新平家」
...だんだん口の幅を広くしてくる...
吉川英治 「宮本武蔵」
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