...仕切の間の場所の幅は即ち活字の幅である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...茶色の帯を前結び、肩の幅広く、身もやや肥えて、髪はまだ黒かったが、薄さは条(すじ)を揃えたばかり...
泉鏡花 「悪獣篇」
...三十センチほどの幅で...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...家のそばに、幅の広い、底の浅い古井戸があるが、そのふち石でさえ、いまはなくなっている...
アンブローズ・ビアス Ambrose Bierce 妹尾韶夫訳 「マカーガー峽谷の秘密」
...その文章の全幅に溢れて居る冒涜な言語と...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...そして私とより成るこの活ける一幅の絵画...
種田山頭火 「夜長ノート」
...ヒアガルの絵のように一幅の画面に一見ほとんど雑然といろいろなものを気違いの夢の中の群像とでもいったように並べたのがある...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...幅のないただ直線というものは...
中井正一 「美学入門」
...現(げん)に幅(ふく)も何も懸(かか)っておらん...
夏目漱石 「野分」
...しかもその幅がいずれも五六寸ある...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...其所(そこ)には高(たか)さ二尺(しやく)幅(はゞ)一尺(しやく)程(ほど)の木(き)の枠(わく)の中(なか)に...
夏目漱石 「門」
...床は嵐山渡月橋の幅にかけかへた...
長谷川時雨 「おとづれ」
...全幅的に恒常的に永続的に劇団活動をすることを命ずるであろう...
三好十郎 「俳優への手紙」
...この世の中で幅をきかす...
山本周五郎 「ひとごろし」
...肩幅のある中背のがっちりとした姿で...
横光利一 「旅愁」
...恐ろしいほど肩幅の廣い男の姿が眼についたので...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...堤(どて)の幅は...
吉川英治 「新書太閤記」
...半切幅のやや短目(みじかめ)な紙中で...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索