...そして立花は伊勢は横幅の渾沌(こんとん)として広い国だと思った...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...幅の広い刀だった...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...北側と西側とに沿うては二ロッド幅の水路ができ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...即ちその経札(きやうふだ)を幅ひろくし...
太宰治 「如是我聞」
...桜井が内務省の参事官で幅を利かせているような話が出ると竹村君は気の乗らぬ返辞をしてふっと話題を転ずるのであった...
寺田寅彦 「まじょりか皿」
...今の政友会が政党中で最も幅を利かして居るのは伯の植ゑ付けた苗木の伸びたのに過ぎない...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...(1)結晶の平均生長速度は羊歯状 四・六粍/時普通及び広幅樹枝 一・三 〃扇形及び角板 〇・六六〃側面結晶及び不規則形 〇・五 〃となった...
中谷宇吉郎 「雪」
...末寺(まつじ)ながら上野では幅の利いた高徳...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...聲も恰幅(かつぷく)も男だけれど...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すぐ彼の隣では三尺幅の日蔭を争つて...
原民喜 「火の踵」
...幅の広い古金の額に入っている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...そして幅の広い一条町(ひとすじまち)を西にまがって...
水野葉舟 「帰途」
...支那文学の奥野信太郎さんと漫画家の横山隆一さんとの丁度中間位の恰幅であつて...
三好達治 「オルゴール」
...しかし幅広く長(たけ)の促(つま)つた文字が...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...幅が狭く南北に長いので沖から見ると縄が横(よこた)わっているように見えるので...
柳宗悦 「民藝四十年」
...この種の偽物の小幅に至ってはその余りに多きに呆れざるを得ない...
山本笑月 「明治世相百話」
...水晶掘りの歌ぐらい知らなくっちゃ幅(はば)が利(き)きませんぜ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...二行の双幅(そうふく)に...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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