...チチアノの畫けるヱヌスの油畫二幅を懸けたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
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上村松園 「画筆に生きる五十年」
...幅は五六町なれども...
大町桂月 「春の郊外」
...一は鍔の幅廣(はばひろ)き帽子をば後部にて縱に截り...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...明かに知る由無(な)しと雖も製法の大畧(たいりやく)は先づ板(いた)の如(ごと)く扁平なる石片(せきへん)を採(と)りて之を適宜の幅(はば)に引(ひ)き截(き)るか...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...今度また麺麭粉(パンこ)の研究所を新たに設立し既設の製糖並びに醸造研究所とともに三幅対を作るそうである...
寺田寅彦 「話の種」
...その歩幅がこれだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...幅二メートルばかりの川が流れてい...
外村繁 「澪標」
...なんだか幅の広い顔...
豊島与志雄 「水甕」
...幅はわずか二尺に足らないくらい狭かった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...幅の利(き)かぬ過去と同一体だと当世から見られるのは...
夏目漱石 「虞美人草」
...無筆ぢや幅がきかないからつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...普通千兩箱といふのは、幅五寸前後、長さ一尺二、三寸、深さ二、三寸の堅木で造つて、嚴重に金具を打つたもので、それに入る小判金は一枚四匁の千枚で四貫目、箱の重さを加へてザツと五貫目になるのですから、床板が落ちでもしない限り、これを四五十も積むと、全く磐石(ばんじやく)のやうなもので、少々くらゐは突つついて搖つても、崩れるなどといふことは、想像も出來なかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...細かなところまではわからなかつたけれど中脊(ちうぜい)で可成の胸幅だといふ大體のところは知られた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...」その中で一番幅を利かせてゐる――中学四年生でありながら...
牧野信一 「塚越の話」
...富田は幅の広い顔に幅の広い笑を見せた...
森鴎外 「独身」
...何処(どこ)までも路(みち)幅の濶(ひろ)い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...ここも乱のあるたび、幾多の攻防戦をくり返した要害の地で、その都度、往来の困難を極めて来たところだが、いま彼の前には、橋の幅二十四尺、長さ百八十間、双欄(そうらん)を通して、欄の袂(たもと)には、大きな擬宝珠(ぎぼし)の太柱を建てた唐橋式の偉観(いかん)をもって、新しき天下の大道――また文化の動脈となっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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