...当日は戸ごとに常葉木をかけ...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...『びつくりしてゐらつしやいました……』『さうだらうね?』『別におかわりにもなつてゐないやうでございます――』『それで――』そこに登子のおつきの常葉といふ中年の侍女が出て來た...
田山花袋 「道綱の母」
...そこは侍女の常葉のゐるところだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...『何うしやつた?』登子は始めて我にかへつたといふやうにして常葉に訊いた...
田山花袋 「道綱の母」
...こわや……』常葉の顏はまだ蒼青だつた...
田山花袋 「道綱の母」
...常葉には白いふわふわした焔のやうなもの――よく見ればそれは衣冠であつたかも知れなかつたやうなものがそこにひろがつてゐたのが見えたといふのだつた...
田山花袋 「道綱の母」
...二人のみならず常葉までがさうして引被いて了つたので...
田山花袋 「道綱の母」
...『こわや――』常葉はブルブル身を顫はすやうにした...
田山花袋 「道綱の母」
...『山でも少し見えて呉れると氣が晴れるのですけれどもね』廊下のところで常葉がこんなことを鼻の大きい下衆に言つてゐるのも窕子だちには佗しかつた...
田山花袋 「道綱の母」
...窕子さまでございましたか……』『常葉どの……』またたまらなく悲しくなつたといふやうにして窕子は顏に手を當てた...
田山花袋 「道綱の母」
...呉葉は常葉に訊いた...
田山花袋 「道綱の母」
...ようやく常葉(ときわ)木が増して...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...一般にそれが短くて通常葉の下に隠れて居り...
牧野富太郎 「植物記」
...二里余り常葉川を溯(さかのぼ)りました...
柳宗悦 「民藝四十年」
...常葉(ときわ)などの...
吉川英治 「私本太平記」
...常葉(ときわ)の局は...
吉川英治 「私本太平記」
...ほんとのことをいえ! ほんとのことを」「うえ様……」と、常葉の局が、むせびあげて...
吉川英治 「私本太平記」
...この陣中にいる常葉駿河守範貞(ときわするがのかみのりさだ)の妹であった...
吉川英治 「私本太平記」
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