...無口で横着なのをよく承知のうえであの女を家政婦として雇った...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...承知のうえで見ないふりをしていてくれるんです...
久生十蘭 「春の山」
...ゆたかでもない出納勘定のうちから多少の無理を承知のうえで搗(つ)きあげた餅であった...
本庄陸男 「石狩川」
...話者も聴手も承知のうえで...
柳田国男 「海上の道」
...彼はもちろん承知のうえで...
山本周五郎 「おれの女房」
...承知のうえで妻にして呉れましたのよ」七「結婚してからはわかりました」また眼を伏せながら...
山本周五郎 「はたし状」
...――そのことは花田の兄も承知のうえである...
山本周五郎 「風流太平記」
...――危険は始めから承知のうえではないか...
山本周五郎 「風流太平記」
...……もし、あくまで渡さぬときは、必然、かれは当奉行所で詮議中の犯人を、承知のうえで、匿(かくま)っておる者と見て、召捕らねばならぬ」「あっ...
吉川英治 「大岡越前」
...後、岐阜城へ招かれたとき、諸将と共に、饗膳(きょうぜん)を賜わったが、そのあとで信長が、例の酒興か、承知のうえで、村重の胆試(きもだめ)しをしたものか、佩刀のさきに、饅頭を突き刺して、(摂津...
吉川英治 「黒田如水」
...しばらくすると、再び姿を見せて、「御斟酌(ごしんしゃく)の儀、柳生殿にも、御承知のうえで、先へ、道場へ通ってお待ちなされております...
吉川英治 「剣の四君子」
...非道な行為と承知のうえで...
吉川英治 「私本太平記」
...承知のうえで今宵これへ参ったように聞えるが」「はい...
吉川英治 「私本太平記」
...ご承知のうえで」「その犬千代が...
吉川英治 「新書太閤記」
...友だちどもが笑うのを承知のうえである...
吉川英治 「新書太閤記」
...承知のうえで、敢えて君命に違背されるか」「滅相もない...
吉川英治 「新書太閤記」
...大坂表から黒田ノ城へ使いに来た帰りの途の者とは承知のうえで...
吉川英治 「新書太閤記」
...兄貴の馬鹿芸を承知のうえでわれも与(くみ)したが――...
吉川英治 「新書太閤記」
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