...常例を犯すなよ。...
...家庭内でのルールは常例で決めよう...
...その仕事では常例通りの手順で進めている...
...良い常例は後輩にも伝えていかなければならない...
...今回の事件は常例には当てはまらない...
...常例の点呼が始まった...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...アルゼンチンに成長異常例があるだろうということは...
海野十三 「地球盗難」
...私が知らぬと答へるのは常例になつた...
丘浅次郎 「落第と退校」
...で、常例としては、土曜日の午後から出かけて、南禅寺の瓢亭(ひょうてい)で早めに夜食をしたため、これも毎年欠かしたことのない都踊を見物してから帰りに祇園(ぎおん)の夜桜を見、その晩は麩屋町(ふやちょう)の旅館に泊って、明くる日嵯峨(さが)から嵐山(あらしやま)へ行き、中の島の掛茶屋あたりで持って来た弁当の折を開き、午後には市中に戻って来て、平安神宮の神苑(しんえん)の花を見る...
谷崎潤一郎 「細雪」
...まず槍の使い方を習わせられるのを常例とする...
中里介山 「大菩薩峠」
...また常例でもある...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...見物人は反対の表面から見るのがその頃の常例だつた...
牧野信一 「熱海線私語」
...私や音無が罹つてゐたやうな精神病の流行は常例だつたといふことである...
牧野信一 「鬼の門」
...忽ち御免蒙るわと来るんだからまあ大概の人は落第するのが常例ですよ...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...その真実の力において誇りに匹敵しないといふのが常例ぢやなからうかね――といふやうなことを...
牧野信一 「ビルヂングと月」
...政治犯への同志からの常例の融通本!)この方はおそまつな脳液でしかしもっとよく消化し乍ら僕はうっとり空想してゐた外では この汁液が脳液になるためにどんなに多くの胃の腑と肺臓が悩まされどんなに多くの手がふるえ 目がくらみ飢餓の廃絶への進軍ラッパが工場の隅々から吹きならされてゐるかあらゆるものを消化する自由の胃の腑はあらゆる人民の胃の腑の自由と共にこうした 二つの世界の二重の牢獄に遠からず来るだらう...
槇村浩 「長詩」
...知らず/\机の上に頭を垂れて眠るのを常例とするやうになつた...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...諸蒙古酋長が白馬白駝を清(しん)廷に貢する常例十九世紀まで存せりと言えりと(Yule,‘The Book of Ser Marco Polo,’1871, Bk. i, ch. ※)...
南方熊楠 「十二支考」
...常例以上はなやかにそれらの式も行なわれたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...常例にしていた土地も遠国にはあるが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...出陣に際して、武将が、何らかのかたちで、心身を潔斎(けっさい)してゆくことは、常例であるが、上杉謙信は、神式に則(のっと)って神を祭(まつり)し、武田信玄は、その出陣となるや、かならずこの烈石山雲峰寺に祈願をこめて進発した...
吉川英治 「上杉謙信」
...(二九・五・二)*木曾義仲と巴の抄月々初週号の常例としてきた...
吉川英治 「随筆 新平家」
...なかなか出て来ないのが常例だった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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