...光友から市正に小姓衣を振舞われた...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵部宗勝の嫡子東市正宗興(いちのかみむねおき)の表面上の外舅(ぐわいきう)となり...
森鴎外 「椙原品」
...兵部の子東市正(いちのかみ)に宗家(そうけ)を襲(つ)がせることは出来まい...
森鴎外 「椙原品」
...東市正宗興(いちのかみむねおき)となのったが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「東市正(いちのかみ)(兵部の子)を飯倉の中屋敷へ移す」――では...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...東市正(いちのかみ)宗興の婚礼の項を見た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そして東市正(いちのかみ)の消息をたずねた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...兵部の子、東市正宗興は、結婚してから麻布(あざぶ)の下屋敷に住んでいた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「六十万石を、分割だと」「もちろん根もない妄説(ぼうせつ)です」と甲斐は云った、「老中の厩橋(うまやばし)(酒井忠清)侯とお屋形さまとのあいだで、――伊達家中になにか紛争を起こして、六十万石を分割し、三十万石をお屋形さまに与えるという契約があり、証文まで交わされているというのです」「誰が」と兵部は吃(ども)った、「なに者がさようなことを」甲斐は静かに、もちろん、と首を振りながら遮った、「多少なりとも思慮のある者なら、根もない妄説だということはすぐわかります、しかし、血気にはやる者、事を好む者、年が若く分別の足らぬ者などには、虚妄の説ほど信じやすく、いったん信ずればそれを固執して動きません、私を襲った刺客は、私がお屋形さまにくみして、六十万石分割を謀っていると信じたからで、もしこのたびの事が置毒であるとわかれば、かれらはきっと、東市正さまにその鉾(ほこ)を向けることでございましょう」「なぜ東市正を覘(ねら)うのだ」「厩橋侯との契約は、東市正さまとの御縁にある、とかれらは信じております、されば、事の根元が東市正さまにあると思うのはしぜんでございましょう」「ばかなことだ、ばかげたことだ」と兵部が云った、「それは狂気の沙汰だ、そんな蒙昧(もうまい)な人間がおろうとは思われない、それは船岡の臆測ではないのか」「私が現に、刺客に襲われたことは、御存じの筈です」「それで、次は東市正だ、というわけか」「いや、――よくお考え下されば、お屋形さまにも御推察のつくことです、名はあげませぬが、誰それこそ藩家に害をなす人であると、口に、文書に、触れまわっている者があります」「里見十左衛門だな」「名はあげません、しかしそれが一人や二人ではないこと、また無思慮な若者どもが、その煽動(せんどう)に乗って、いかなる暴挙に出ようとしているかは、およそ御推察がつくと思います、私だけの臆測ではございません、多くの事実が示しております」兵部は、暑い、と云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――東市正...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...東市正が三十万石の領主になる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――東市正は、兵部にとって夢と希望そのものであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...東市正さまに累の及ばぬ時期が来るまでは」「わかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...東市正(いちのかみ)の危険を賭(か)けるわけにはいかぬ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...東市正の危険を警告して...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...これは東市正(いちのかみ)にふりむけるつもりである」――もちろん御意見しだいでございましょう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...東市正らの妻子も...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...片桐市正(かたぎりいちのかみ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
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