...巻添えを食ったわたし達をどうしてくれるんだえ...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...いささかも私に巻添え食うような事がないだろうと信じた...
太宰治 「東京八景」
...人の命にかかるようなことにならねばよいが」「何とかして上げたいものでござんす」「うっかり出ると巻添えを食う...
中里介山 「大菩薩峠」
...酒の勢いによって善悪にかかわらず相手を巻添えにしてしまいたがる...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしはついつい怖ろしい人殺しの巻添えになってしまいまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...人殺しの巻添えということだけは聞かされた...
中里介山 「大菩薩峠」
...その巻添えを喰ったために...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前たち二人とも殺しの巻添えで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「何か悪い客の巻添えにでもなったのか」「そんな事なら心配しませんがね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あたしたちまで巻添えになるのは...
久生十蘭 「あなたも私も」
...その巻添えで可哀そうな女学生までが完膚なくやっつけられて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そういう手合いの巻添えを喰って...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この山麓(さんろく)の村までその巻添えを食らって...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...俺などを巻添えにするようだよ...
牧野信一 「鬼涙村」
...そうすれば巻添えにする危険は充分にある...
山本周五郎 「いさましい話」
...その巻添えを食ったんだ……あの様子じゃあお紋のやつも...
山本周五郎 「お美津簪」
...何も知らないのに巻添えを喰わされたばかりじゃない...
夢野久作 「爆弾太平記」
...巻添えを食(く)らって山屋敷を追ン出され...
吉川英治 「江戸三国志」
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