...逆巻く流れをことともせず...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...万巻いや千巻くらいの書を読みちらしたり...
太宰治 「花吹雪」
...カフヱーヴヰナスにとぐろを巻く...
種田山頭火 「旅日記」
...(と図面を筒形に巻く)ただ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...歓楽の渦を巻くこの室(へや)の隅っこに...
野村胡堂 「踊る美人像」
...自分を取巻く家の中の空気への反応を調べている様子でしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ただ人間が渦を巻く大混乱です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...帆布に包まれて火棒(デレキ)を圧石(おもし)に付けた大きな物が舷側(サイド)から逆巻く怒涛の中へ投込まれた...
牧逸馬 「上海された男」
...実際彼女等の和洋古今の書に渉つての乱読には舌を巻く...
牧野信一 「五月のはじめ」
...渦巻く波忽然と舟の横腹を打ちて動揺するにまづ肝潰れてあなやと見れば舟は全く横ざまに向き直り船頭親子は舟の両端にありて櫓をあやつる...
正岡子規 「かけはしの記」
...恋愛小説を書いて青年男女に媚(こ)びようとするのは幇間が旦那(だんな)を取り巻くと異(ことな)る処はない...
村井弦斎 「食道楽」
...関東地方で蛇がトグロを巻くというのを...
柳田國男 「和州地名談」
...彼の頭は濁流の渦巻くように混乱して...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...非人風情に吹き巻くられた形になったので...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...管(くだ)を巻くわよ今夜は……オホホホホホホ...
夢野久作 「支那米の袋」
...それを取り巻く家屋敷というものも...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「ず……頭巾の……」と舌を巻くように言ったきり...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...我々(*17)を取り巻く疑惑と恐怖――我々はそれを面に表さなかった――のために...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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