...恰度大きな毛布を巻くような有様である...
石川欣一 「山を思う」
...したしく君が渦巻く死の波を制す最後の姿を観(み)るが如(ごと)...
石川啄木 「詩」
...畦(あぜ)に突き当たって渦(うず)を巻くと...
泉鏡花 「海の使者」
...一(ひ)と度(たび)起(た)つや忽(たちま)ち疾風枯葉を巻くが如くに文壇を切捲(きりまく)ったのも当然である...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...大地主さんとグレーとは頻りに船長に繃帯を巻く手伝いをしていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...あのでっけえ松の樹のどれか一つにその綱をぐるりと巻く...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...初めて見る少年の頭布(タアバン)に私はすこぶる興味が湧いたからどういう風にそれを巻くのか見せて欲しいと言った...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...逆巻く矢のようなこの急流を見ると...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...彼女を取り巻く男の友達が余り多いので...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...せかれた水が渦を巻くように...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...天下のため、島津のためにだ)だが、久光を取巻く、上士の人々は、一人として、久光に「また、老公が、お立ちになるとは、困ったことでござりますな」と、さえ、いう者がなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...五取巻く土地の人々が...
中里介山 「大菩薩峠」
...吹き巻く風雪とではっきりしないが...
山本周五郎 「風流太平記」
...彼女を取巻く星の光がギラギラと冴えかえった...
夢野久作 「月蝕」
...トタンに通りかかった野次馬がワアーと取巻く...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...白い患者服の少女の姿……?…………緑の平面の上に開いたまま置き忘れられている若林博士の調査書類……?…………紫色に渦巻く葉巻の煙……?…………若林博士の奇妙な微笑……?…………正木博士の鼻眼鏡の反射……?…………?……?……?……?……?……???????…………………………?…………私は頭を一つ強く振った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...おまへを手づから巻くたびに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...そして渦巻く波を切って泳ぎ...
吉川英治 「三国志」
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