...地震(ない)の滝壺の渦巻く底へでも...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...初めて見る少年の頭布(タアバン)に私はすこぶる興味が湧いたからどういう風にそれを巻くのか見せて欲しいと言った...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...何哩(マイル)となくひろがる黒い松林が孤巌(こがん)を取巻く黒い海のようにごうごうと吠えているのを彼等はきいた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...あたかも渦巻く深淵の中へ不意に落ち込んだように...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...どうしたというンだ」いくら、低空を旋回してみても、渦を巻く海上に、幽霊船の姿を見出すことが出来なかった...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...同居人を取り巻くささやかな謎でさえ万々歳で...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...渦巻く声――渦巻く声――高翔する声――空気は意識あるもののように鳴った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...それで己が出世しようという――斉彬公を取巻く軽輩には...
直木三十五 「南国太平記」
...そこで旗を巻くのではもう遅い...
中里介山 「大菩薩峠」
...声も無くただ舌を巻くばかりでした...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...いよいよ高く逆巻くように広がった...
モーリス・ルブラン Maurice Leblanc 婦人文化研究会訳 「探偵小説アルセーヌ・ルパン」
...その砂塵を巻く鉄輪の騒音は...
牧野信一 「写真に添えて」
...心中にむらむらと燃え立ち渦巻く憤怨(ふんえん)のほむらを...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...孝之助をとり巻くように...
山本周五郎 「竹柏記」
...渦巻く味方の物々しい声援に送られて...
吉川英治 「三国志」
...主君の獣欲ぶりに舌を巻く...
吉川英治 「私本太平記」
...渦巻くアイスダストが異様な形態を示したとしても不思議ではないと思っている...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...それを取り巻く回廊とを眺めたとき...
和辻哲郎 「四十年前のエキスカージョン」
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