...あのプロジェクトの差配は彼が握っている...
...今日の食事の差配は私がします...
...部署の人員配置については彼が巧みに差配している...
...会議の進行を差配するために彼がリーダーに選ばれた...
...差配の上手な人は、リソースを最大限に活用することができる...
...後に聞けばその辺三四ヶ所の地所家作の差配(さはい)をなす者なりとぞ...
饗庭篁村 「良夜」
...差配(おおや)はどこだと聞きゃあがる...
泉鏡花 「婦系図」
...差配の凸凹爺であった...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...斯うなると文人は袋物屋さんや下駄屋さんや差配人さんを理想とせずとも済む...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...松木は房子から、彼の夢の話と昔話とを聞き知って、一狂言仕組んで、差配に談判した...
豊島与志雄 「古井戸」
...座敷へ出て差配じみたその人の前に...
夏目漱石 「道草」
...この多事なる世界は日となく夜となく回転しつつ波瀾(はらん)を生じつつある間に我輩のすむ小天地にも小回転と小波瀾があって我下宿の主人公はその尨大(ぼうだい)なる身体を賭(と)してかの小冠者差配と雌雄(しゆう)を決せんとしつつある...
夏目漱石 「倫敦消息」
...もう差配の下駄はそこにはなかった...
林芙美子 「貸家探し」
...差配の娘ではなかった...
久生十蘭 「金狼」
...その日のうちに嫌疑者として取調を受ける事になつたのは、差配のおやぢで、それはその日同家に出入したものは、たゞ一人より外にはなかつたといふ細君の申立からであつた...
水野仙子 「女」
...差配人に主人の容態を話した...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...差配人が出て老人に逢つた...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...彼の差配している長屋に...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...これだけ受取ったのか」「差配んとこやほかのこまごました借を払ったよ...
山本周五郎 「おれの女房」
...地主の差配人が村役人を連れて来て...
山本周五郎 「さぶ」
...みんなふるえあがってるぜ、もうよそうじゃねえか」「もっこ部屋の者だって」こぶはそう云いながらちょっと考えてみて、それからぐいと顎(あご)を引いた、「――それがなんで、こんなところへでしゃばって来たんだ」「おれにも覚えがあるからさ」こぶはまた眼をそばめた、「そうか、おめえか、あの才次をのしたってのは」「よしゃあよかった、あんなことをしてもなんのたしにもなりゃあしねえ、あとで自分がいやになるばかりだ」「だめだ、あっちへいけ、おらあ島ぬけをするんだ」「島ぬけは死罪だろう、それに」と云って栄二は微笑した、「このまっぴるま、どうやって島ぬけができる」「邪魔をするやつあ叩っ殺すまでだ」「ここの人間を全部か」栄二は片手でぐるっと円を描いてみせた、「――そいつあてんから無理なこった、まあちょっとおちついて話そうじゃねえか、いったいどういうわけでこんなことになったんだ」「おとよをぬすまれたんだ」こぶは掛矢をどしんと地面へ突きおろした、「松造のちくしょうが出てゆくときも、おとよは出さねえでくれって、おらあ差配役に頼んでおいた、何度も何度も、頭あさげて頼んでおいたんだ、それだのに松造のちくしょうはおとよをぬすんで出ちまやがった、差配役も誰も、出てゆくおとよを止めようとはしなかったんだ」こぶの顔が歪(ゆが)み、眼から涙のこぼれ出るのが見えた...
山本周五郎 「さぶ」
...それらの者を差配(さはい)として...
吉川英治 「新書太閤記」
...漸く差配をしている...
若杉鳥子 「職業の苦痛」
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