...△宮下太吉 今囘の大陰謀者の巨魁なり...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...なにびとも知らざるなく妖怪中の巨魁(きょかい)であるが...
井上円了 「おばけの正体」
...だから誰よりも熊谷が巨魁(きょかい)だ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...氏は決して森田氏が云っているような騒動の巨魁などではない...
戸坂潤 「社会時評」
...彼れは此問題の爲めにモツブの巨魁なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...敵党の巨魁(きょかい)にしても...
直木三十五 「南国太平記」
...十津川天誅組(とつがわてんちゅうぐみ)の巨魁(きょかい)松本奎堂(けいどう)であったことが後に知れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...危険思想家の巨魁(きょかい)と見做(みな)された道庵が...
中里介山 「大菩薩峠」
...子鉄が巨魁(きょかい)となって破牢を企てた...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は日本全国を震駭(しんがい)させつつある重大事件の巨魁(きょかい)が帝都の中央を悠然(ゆうぜん)とタクシーで疾駆(しっく)してゆく後影を見送りながら...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...おおよそ一様同等にして抜群(ばつぐん)の巨魁(きょかい)なきがために...
福沢諭吉 「旧藩情」
...喫茶珈琲店の巨魁(きょかい)たる...
正岡子規 「四百年後の東京」
...巨魁八人収監せらるること数月なりしが...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...賊軍の巨魁(きょかい)西郷隆盛は以前は陸軍大将にて天朝の御覚えめでたかりしものなること等より...
宮崎湖処子 「空屋」
...其時二人の目に奸人の巨魁(きよくわい)として映じたのは...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...そのいちばんの巨魁は小栗風葉で...
柳田国男 「故郷七十年」
...「巨魁だ」「刑部っ」それを...
吉川英治 「大岡越前」
...こいつだ」「巨魁(きょかい)っ」「主(しゅ)の讐(かたき)め」寄りたかった剣槍は...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索