...彼の巧拙な筆跡から性格がわかる...
...彼女は巧拙な手つきで料理を作っている...
...彼の巧拙な演技に誰もががっかりした...
...職人の巧拙な技に感動した...
...巧拙さによって合格するか落ちるかが分かれる...
...或程度の巧拙(かうせつ)などは余り気がかりになるものではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...成長の光景を写すに巧拙あるが故なり...
石橋忍月 「罪過論」
...その重量の前には区々たる演技指導の巧拙などはけし飛んでしまうことさえある...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...其応用の適否巧拙はまた...
高木敏雄 「比較神話学」
...われらが掛け軸の内容を成す書や絵の巧拙と同様の重要さを具(ひょうぐ)に置くのも...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...巧拙にかかわらず一人の個人の歌集がおもしろいように個人画家の一代の作品の展覧はいろいろの意味で真味が深い...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...挿入の巧拙によって効果が異るから...
外村繁 「澪標」
...十九まず、書の巧拙や、筆法の吟味は論外として、その覇気(はき)遊逸(ゆういつ)して、筆端竜蛇を走らす体(てい)の勢いに、さすがの白雲が、すっかり気を呑まれてしまった形です...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは人間の技巧でその巧拙には際限がない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...巧拙(こうせつ)を聴き分くるさえ一カ月の修業では出来ぬ...
夏目漱石 「野分」
...その讀み方の巧拙即ちその時のアナウンスの出來榮までを放送成績として見るのである...
成澤玲川 「ラヂオ閑話」
...描寫(表現)の巧拙にかかるやうに...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...小政談の巧拙をもって品評を下す者あり...
福沢諭吉 「学問の独立」
...それ故に善惡可否巧拙と評するも固より劃然たる區別あるに非ず巧の極端と拙の極端とは毫(がう)も紛るゝ處あらねど巧と拙との中間に在る者は巧とも拙とも申し兼候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...為す所多ければ巧拙両(ふたつ)ながらいよいよ多きを見る...
正岡子規 「俳人蕪村」
...その技能もとより巧拙あって...
南方熊楠 「十二支考」
...巧拙はとにかく、そんなばあいの真情らしい余情もひびきも感じられない...
吉川英治 「平の将門」
...トリックの巧拙(こうせつ)ということは...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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