...巧みにクリストの一生を話してくれるルカに比べてさへ...
芥川龍之介 「続西方の人」
...隠るる仕方巧みにして...
泉鏡花 「活人形」
...二人は急行コンベーヤー移動路を巧みに乗りかえて...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...兩者が巧みに融合している部分もあり...
武田祐吉 「古事記」
...巧みに塗りかえるから油断がなりません...
太宰治 「新ハムレット」
...極めてイギリス風な銀行であることが巧みに語られている...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...細部を鋭く観察して巧みに推理する...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...巧みに処理することができて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...巧みに調子を取りながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...雷門方面から伏眼加減に曙館の正面を通り危うく衝突しそうになる行人を巧みに避け乍ら...
西尾正 「陳情書」
...何はさておき今の日本人は今の日本語を巧みに用いて弁舌の上達せんことを勉むべきなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...蕪村はこれを巧みに用い...
正岡子規 「俳人蕪村」
...この點でも西洋の流風に習つて宴會の卓上演説が巧みになつて來た...
正宗白鳥 「私も講演をした」
...彼ははなはだ巧みに攻囲を進めて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのじぶんには糸針を持って巧みに繕ろい物をし...
山本周五郎 「つばくろ」
...貴方は巧みに偶然の機会を利用されたのです...
夢野久作 「一足お先に」
...巧みに林冲を陥穽(かんせい)に落したものとわかってきた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そして、時々、蒼白いカサカサな皮膚をした若い男が、懐手(ふところで)をしながら、巧みに、ついついと角を曲って行く姿が、ふと蝙蝠(こうもり)のように錯覚されるような四辺(あたり)であった...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
便利!手書き漢字入力検索