...この小説も巧みに書きこなしてある...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...我が同胞のしかく巧みに外国語を操るのを...
泉鏡花 「婦系図」
...巧みにもつれ合いつなぎ合っている...
大杉栄 「鎖工場」
...巧みに塗りかえるから油断がなりません...
太宰治 「新ハムレット」
...自分ではどうしても巧みに一座の話に割ってはいる術を知らないのだった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...しかし彼らは小鳥ほど巧みにはなかなか歌えなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...巧みにふたりの子供を引き出し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...巧みに親類方に取入って詩子(ふみこ)の後見人になり...
野村胡堂 「身代りの花嫁」
...蠅は巧みに逃げてしまった...
原民喜 「蠅」
...巧みに膝の下へ押し込まれていた参事官の足を無情(すげ)なく跳ねのけると...
久生十蘭 「魔都」
...悪漢のやうに巧みに...
牧野信一 「舞踏会余話」
...(b)あるいは学問に長じあるいは芸術に巧みに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また巧みに人を避けるらしい山人にも...
柳田国男 「山の人生」
...大衆と巧みに接触する平民的親和力を持つことが...
矢部貞治 「政治学入門」
...巧みに云いくるめて...
山本周五郎 「契りきぬ」
...巧みにかわした上...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...舟は巧みに岩と岩との間の狭い奔湍を越えながら矢の如く走る...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...そしてそれをば化学の力で巧みに処理して欲しいと頼んだのである...
渡辺温 「絵姿」
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