...宣教師は巧みにクリスト教の伝道へ移るのに違いない...
芥川龍之介 「少年」
...非常に巧みに見えるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...細い竹の箸で巧みに取り上げ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...事巧みに斷わるべく...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...股野が巧みに位置を転倒して...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...巧みに取り繕ってあるのです」するとベエコンは「そのような枝葉末節は」と冷淡にいった「場違いの議論であり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...巧みに欺きしを語りて...
高木敏雄 「比較神話学」
...巧みに利用するのであるが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...今こそ汝投槍を巧みに使ふ勇猛の戰士とおのが身を示せ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その悪漢は巧みに警察の目をのがれ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...早く帰りたいもので巧みに妥協した...
牧野信一 「妄想患者」
...弘前近くに「悪戸焼(あくどやき)」がありまして絞描(しぼりがき)で巧みに絵を描きましたが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...帳簿の操作も極めて巧みにやってある...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...「貴方は饒舌(しゃべ)りすぎる」と七十郎は云った、「それもうまく饒舌りすぎる、まえにはそんなではなかった、原田甲斐という人物はたいふくで、ばかにされようがどうしようが、決して弁明もしないし自己主張もしなかった、それがいまはじつにうまく、じつに巧みに、人を非難し、自分を弁護する、――額に皺をよらせて穏やかににっと笑う、あのなつかしい微笑はみられなくなった、原田さん、貴方はすっかり変りましたよ」「質問は終りらしいな」「まだ二つあります」「私はもうでかける時刻だ」「なに、雅楽頭なんぞ待たせておきなさい」七十郎はまた二杯飲んだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...針金に押し当てがった帆布(キャンバス)で巧みにアシライながら遮り止めてしまった...
夢野久作 「爆弾太平記」
...東洋的な線で巧みに描く...
吉川英治 「折々の記」
...せっかくの勉強を客に邪魔された不平はあるが、その不平と客へのあいそとを、巧みに、軽いおかし味として、しかも、あどけなく、表現しているものに見える...
吉川英治 「新書太閤記」
...下ひろがりになった体勢を巧みに緊縮する...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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