...踊が濟んだ時、一番先に「巧い...
石川啄木 「菊池君」
...馬琴の本が売れるのは俺の挿画が巧いからだと北斎が傲語した...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...大人も及ばぬような巧いことを遣りおったそうですけえ」「それで話が演説調になるのだ...
田山花袋 「蒲団」
...読み方が実に巧いといふので...
徳田秋聲 「佗しい放浪の旅」
...何か巧い方法を見付けて手品のように烏賊を鯣にする仕掛けを考えてでもいるようにとられるか...
中谷宇吉郎 「雑魚図譜」
...英国へ来て半年位とするとなか/\巧い...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...偶然に巧いところにぶつかろうという余り正当でない方法を採用することにした...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...とにかく兎の毛を巧い条件の下で使うと...
中谷宇吉郎 「雪」
...ちょうど運よく巧い気象配置に遭遇して...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...「楊弓の巧い人間に心當りはないかえ」平次が心當りに當ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...実に巧い言葉を知っている...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...」「だから昔の人達は誰れでもあんな風な字が巧いのね...
牧野信一 「昔の歌留多」
...巧い人きたらばその長所を...
正岡容 「小説 圓朝」
...三遊亭は」「師匠に似過ぎてても巧いものは巧い...
正岡容 「小説 圓朝」
...巧いこと行ったんだって」「ふうむ」「――死ぬと変りますね...
「一本の花」
...あんたの化け方は巧いわね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...形容が巧いですね」「イヤ...
夢野久作 「二重心臓」
...筆致も巧いものだということを聞いている...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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