...「實に巧い、モ一つ、モ一つ...
石川啄木 「菊池君」
...作曲して見たのが此時、自分が呱々の聲をあげて以來二十一年、實際初めてゞあるに關らず、恥かし乍ら自白すると、出來上つたのを聲の透る我が妻に歌はせて聞いた時の感じでは、少々巧い、と思はれた...
石川啄木 「雲は天才である」
...眞箇(ほんと)に巧いと思ふのもあるわ...
石川啄木 「鳥影」
...療治が達しやで、すこし目が見える、夜話が實に巧い、職がらで夜戸出が多い、其のいろ/\な話であるが、先づ水口園の前の野原の眞中で夜なかであつた、茫々とした草の中から、足もとへ、むく/\と牛の突立つやうに起上つた大漢子が、いきなり鼻の先へ大きな握拳を突出した、「マツチねえか...
泉鏡花 「遺稿」
...絵の巧い人で、絵の具をさして実物大に写生した...
岩本素白 「菓子の譜」
...仙太と一室に逢うのは仙太のために危険だと巧いことを云い...
海野十三 「疑問の金塊」
...巧い書き出しを拾ってみましょう...
太宰治 「女の決闘」
...何とか私から巧い工合に申しますから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あの人はダンスが巧いもんだから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...月の光の下に巧い祭文語(さいもんがたり)が来て...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...『お前さんの口前(くちまへ)の巧いにも惘(あき)れるよ...
徳田秋聲 「絶望」
...巧い具合に品物がはけて...
戸田豊子 「鋳物工場」
...その水素の噴流と空気とが巧い割合に混じていそうな所を狙って...
中谷宇吉郎 「球皮事件」
...そう考えれば話は大変巧いので...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...B君の例の言葉の真似が巧い...
牧野信一 「素書」
...先代小さんをば「落語としては慥に巧い方ではある」が...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...文楽は巧いけれど噺の数が少ないと...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...欧州で鈍な男を驢と呼ぶがエジプトの驢は勘定が巧い...
南方熊楠 「十二支考」
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