...眞箇(ほんと)に巧いと思ふのもあるわ...
石川啄木 「鳥影」
...お互に「巧いことやって頂戴」いうて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...月の光の下に巧い祭文語(さいもんがたり)が来て...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...『お前さんの口前(くちまへ)の巧いにも惘(あき)れるよ...
徳田秋聲 「絶望」
...易しい漢字でたいへん巧い文句が出来ていることである...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...半年英語を勉強した割には巧いと褒められたのは少々恐縮した...
中谷宇吉郎 「ツーン湖のほとり」
...巧い指示実験(デモンストレーション)だ...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...何か巧い雪上プラウか何かを作って...
中谷宇吉郎 「雪を消す話」
...一本をわざと忘れて出たのも巧い手だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何うも俺よりお前の方が文章が巧い(と聞いた時には私は實に驚いた)やうだから俺の譯した「ヘルマン・ドロテア」を讀んで見て呉れと云ふのであつた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...先代小さんをば「落語としては慥に巧い方ではある」が...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...さらに先代圓右の軽さが巧い具合に流れ込み...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...決して巧いものではなかった...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...志ん生も巧い...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...スピーチする人は、みんな巧い...
正宗白鳥 「私も講演をした」
...巧いのなら他所(よそ)で聴けるよ...
森本薫 「みごとな女」
...いわば守備の巧い選手だ...
山川方夫 「演技の果て」
...くれぐれ武蔵の巧い口にはのせられぬがようござるぞよ」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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