...長七郎山、その傍に峙つ...
大町桂月 「赤城山」
...香春岳がいつもより香春岳らしく峙つてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...關ヶ原と思ふあたりの狹隘を俯瞰して峙つてゐる形勢が明かに看取される...
近松秋江 「湖光島影」
...信州と前後一帶の山脈直ちに之により峙つ故を以て...
長塚節 「草津行」
...溪流脚下に奔騰して奇岩頭上に峙つ...
長塚節 「草津行」
...大石ありて其側に峙つ...
長塚節 「草津行」
...橋を渡ると海中には突兀として岩石が峙つて居る...
長塚節 「佐渡が島」
...常毛二州の境に峙つ國見山に登りてよめる歌二首茨城は狹野にはあれど國見嶺に登りて見れば稻田廣國國尻のこの行き逢ひの眞秀處にぞ國見が嶺ろは聳え立ちける松がさ集なにをすることもなくてありけるほど鎌もて門の四つ目垣のもとに草とりけることありけり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...其連山の高低した間に眞正面に峙つたのは粟が嶽だといつた...
長塚節 「彌彦山」
...此長橋の上に立つて彌彦山を顧ると既に遠くなつた榛の木の上に何時の間にか莊嚴な姿になつて峙つて居た...
長塚節 「彌彦山」
...谷の側壁があまりに近く額の上に峙つから...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
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