...雲の無心にして岫を出づるが如き也...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...小さな如来(にょらい)を安置した佛壇の中に「江東院正岫因公大禅定門」と記した位牌(いはい)がある...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...例へば鄭景岫の南中四時攝生論などは...
内藤湖南 「支那目録學」
...即ち今の滿洲の復州・岫巖地方に當る處に置いたので...
内藤湖南 「女眞種族の同源傳説」
...十数年前甲府の山田岫雲氏の口から洩れたのが最初である...
前田普羅 「普羅句集」
...当時岫雲氏は「自ら編輯に当つてもよい」とまで云つて居られたが...
前田普羅 「普羅句集」
...おのづからの時が来たのであらう、直ちに岫雲、巨籟、及び横浜の杉本禾人の三氏に此の旨を通じた...
前田普羅 「普羅句集」
...按ずるに山阜岡岫(こうしゅう)...
南方熊楠 「十二支考」
......
三好達治 「梶井君」
...林岫皓然...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...駿河庵原(いはら)郡岫崎(くきざき)岡は今の薩陲(さった)峠のことで古くは『日本紀略』の天慶三年の記事にも見えている...
柳田國男 「地名の研究」
...羽後由利郡下川大内(しもかわおおうち)村大字平岫(ひらぐき)に兵屋布(ひょうやしき)がある...
柳田國男 「地名の研究」
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横瀬夜雨 「花守」
...雨が止んだので狭い甲板に上つて眺めた私の心には、唐人の「支頤見二千里一、煙景非二一状一、遠岫有無中、片帆風水上」と云ふ詩が浮ぶのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...「岫(しゅう)に停(とど)まるも雲(くも)、岫を出ずるも雲、会(かい)するも雲、別るるも雲、何をか一定(じょう)を期せん...
吉川英治 「三国志」
...岫(しゅう)を出づ雲のゆく方(え)はいずこにや...
吉川英治 「新書太閤記」
...岫を出づる白雲を泛かべ...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
...白い雲が岫を出る...
吉田絃二郎 「八月の星座」
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