...屹然(きつぜん)と雲端を摩せるを見る...
芥川龍之介 「上海游記」
...屹然(きつぜん)として立っている...
アルテンベルヒ Peter Altenberg 森鴎外訳 「釣」
...杉の木立に圍まれたる中に、屹然として立つ...
大町桂月 「中野あるき」
...屹然(きつぜん)と立ってすこしも動かなかった...
田中貢太郎 「嬌娜」
...屹然として聳え立ち...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 470屹然として立ち留る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...屹然と中空に聳え...
豊島与志雄 「霊気」
...吹けば揺(うご)くかと怪しまるるほど柔らかき中に屹然(きつぜん)として...
夏目漱石 「虞美人草」
...強(あなが)ち人丸赤人の餘唾(よだ)を舐(ねぶ)るでも無く固(もと)より貫之定家の糟粕(さうはく)をしやぶるでも無く自己の本量(ママ)屹然として山嶽と高きを爭ひ日月と光を競ふ處實に畏るべく尊むべく覺えず膝を屈するの思ひ有之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...日本が数箇の強国を打ち倒し第十四回平和会議の紀念として建てられたる万国平和の肖像は屹然(きつぜん)として天に聳(そび)え...
正岡子規 「四百年後の東京」
...屹然として身動きもせず...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...後藤松陰撰の墓誌に、「君既寡、子皆幼、而持操屹然、凡事皆遵奉遺命、夙夜勤苦、教育二孤、終致其成立」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...油断せず玄徳のうしろに屹然(きつぜん)と立っていた...
吉川英治 「三国志」
...三十六人が屹然(きつぜん)とわかれて立った...
吉川英治 「神州天馬侠」
...屹然(きつぜん)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...刈屋城(かりやじょう)の天守閣が屹然(きつぜん)と松の上に沖の海光をうけて聳(そび)えていたが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...屹然(きつぜん)としていた捨曲輪の石型や櫓が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...屹然(きつぜん)と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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