...昔の交通機関としての山駕籠(やまかご)という機械の部分品と考えるべきものであろう...
寺田寅彦 「ステッキ」
...山駕籠(やまかご)を連ねて三島(みしま)へ越えた...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...山駕籠(やまかご)に身を揺られて行く机竜之助...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ここが峠の頂上でございます」ようように山駕籠が徳間峠の上へ着きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...山駕籠の中でうつつに聞いていたがよい声であった...
中里介山 「大菩薩峠」
...桐油(とうゆ)を張った山駕籠(やまかご)の一挺で...
中里介山 「大菩薩峠」
...山駕籠に桐油(とうゆ)をまいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...山駕籠は別段に改まって急ぐというわけでもなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...山駕籠を金沢まで通して雇えるものか...
中里介山 「大菩薩峠」
...婦人を乘せた山駕籠が一梃森の方から湖の方へ私たちの前を通つて行つた...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...俺はその間に唐松へ走つて山駕籠を伴れて来ようとした...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...或ひは藤蔓で編まれた山駕籠で櫛型の丘を登り降りしてゐた頃に...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...」柚太は納屋の天井裏の山駕籠を指さしたりしたが...
牧野信一 「剥製」
...よしやこの日のうちに狐塚の山駕籠を借りて鬼柳までは達したとしても...
牧野信一 「剥製」
...駕籠舁(かごかき)の頻りに駕籠をすすむるを耳にもかけず「山路の菊野菊ともまた違ひけり」と吟じつつ行けばどつさりと山駕籠おろす野菊かな石原に痩せて倒るゝ野菊かななどおのずから口に浮みてはや二子山鼻先に近し...
正岡子規 「旅の旅の旅」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...山駕籠(かご)に乗ったり...
吉川英治 「宮本武蔵」
...山駕籠や、芝居でしか見ない普通の駕籠などの軒先に吊るされてあるのも見えた...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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