...山繭縮緬(やままゆちりめん)の縞(しま)の羽織を引掛けて...
泉鏡花 「婦系図」
...朝と晩に膿(うみ)を吸い取るために当ててある山繭(やままゆ)とガアゼを...
徳田秋声 「縮図」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...(「山繭」一九二六年十一月号)...
中原中也 「夭折した富永」
...一、作品、「風景」(一九二六年、山繭)、「ルウベンスの僞畫」(一九二七年、山繭)、「不器用な天使」(一九二九年、文藝春秋)...
堀辰雄 「新人紹介」
...山繭の屑糸からとれた丈夫な絹綿だと云い...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...この南安曇(みなみあずみ)の有明(ありあけ)村から出る「山繭織(やままいおり)」であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...但し山繭糸(やままいいと)は容易に染めを受けつけませんが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...何よりも「山繭織(やままいおり)」を挙げねばなりません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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横瀬夜雨 「花守」
...長袖の羽織も山繭織(やままゆおり)の鶯茶(うぐいすちゃ)の無地ですましている...
吉川英治 「上杉謙信」
...山繭織(やままゆお)りを濃い紫に染めたよそゆきの小袖を着て下婢(かひ)をさしずしながら...
吉川英治 「銀河まつり」
...山繭(やままゆ)のような白髪の総髪と小袖の葵の紋が――ちらと――一瞬ではあったが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...裾短(すそみじか)に括(くく)っている山繭(やままゆ)の腰帯もそれも自身の手織りなのである...
吉川英治 「日本名婦伝」
...山繭(やままゆ)の白小袖に...
吉川英治 「源頼朝」
...携(たずさ)えて来た土産物(みやげもの)の山繭織(まゆおり)一反と...
吉川英治 「山浦清麿」
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