...乞食だとか山窩(さんか)などがお互(たがい)に通信する符号には...
江戸川乱歩 「悪霊」
...「山窩調」は椋氏が祖父からきいた山窩生活の話を書きとめたものの由で...
豊島与志雄 「文学以前」
...主膳もお絹もその山窩の者共の手に捉えられているのだろうという説もあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...怖るべき山窩(さんか)の一団の野営ではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...なお山窩というもののいわれを一通り説いた上で...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれども、なお充分に合点(がてん)のゆかぬことは、その一団が立派な衣裳道具を持ち、上品な言葉づかいをしていたということで、一般の山窩(さんか)は、もっと野蛮で、もっと兇悪な分子を持っているはず、その一点だけがどうも解(げ)せないというと、猟師の勘八も傍から口を出し、山窩の奴等に、舞いを舞ったり、笛を吹いたりするような風流気はあるものでなく、せいぜい彼等は箕直(みなお)し、風車売りぐらいのところで、その性質疑い深く、残忍性に富んでいることを物語り、右の一団は、どうも山窩ではあるまいといいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...山窩(さんか)のものだという悪漢が二人...
中里介山 「大菩薩峠」
...山窩(さんか)のようなむざんなようすをした男たちの口から...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ヤグラ岳の山窩へなりと屯(たむ)ろして...
牧野信一 「武者窓日記」
...山窩が又なかなか美しいのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...九州地方の山窩(さんか)とか...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...何でもこの直方(のうがた)地方は昔からの山窩の巣窟じゃったそうでのう...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...西は筑前の黒田から逐(お)われた山窩どもが皆...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...山窩という奴を虫が好かんで……悪魔を拝むだけに犬畜生とも人間ともわからぬ事をしおるでのう...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...あの通りの人物じゃったけに真逆(まさか)に山窩とは思われぬと思うて...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...すみません……と……」「皆の衆……その皆の衆というのは山窩の連中に云うた言(こと)じゃろう……表の群集の中に怪しい者は居らんじゃったか...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...又は野臥(のぶせ)り山窩(さんか)にまじって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...山の山窩(さんか)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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