...床の間は山桑のふち...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...○弘智法印(こうちはふいん)弘智法印は児玉氏下総国山桑村(やまくはむら)の人なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...岸へ上ると山桑の老木がならんで居て...
長塚節 「才丸行き」
...かうして居る所へ汚い着物を着た十三四の男の子が山桑を摘んで網に入れたのを背負つて登つて來た...
長塚節 「炭燒のむすめ」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...打ち興ぜむに何の妨げかあらむと清澄の胡蝶花の花さく草村に夕さり毎に鳴く聲や何虎杖のおどろがしたに探れども聲鳴きやまず土ごもれかも山桑を求むる人の谷を出でかへる夕に鳴く蚯蚓かも胡蝶花の根に籠る蚯蚓よ夜も日もあらじけむもの夜ぞしき鳴く二十八日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...山桑(やまくは)とでもいふのかもしれぬ...
長谷川時雨 「桑摘み」
...山桑を優曇華の実と名づけたり先生いかに寂しかりけん尾崎咢堂先生の軽井沢の莫哀山荘は夫妻が吟行の途次必ず立ち寄る処で...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...山桑が紫の実をつけてゐるのを先生が戯れにうどんげの実といふ名をつけて珍重する由など話されたのであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
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