...白山坂(はくさんざか)の中途で直ぐにわかりやすい処です...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一二月号)」
...快晴なれば早朝家を出でて山坂を越え...
井上円了 「おばけの正体」
...それから山坂を蹈み穿(うが)つて越えてウダにおいでになりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...少し山坂らしくなりたるかと思へば...
大町桂月 「赤城山」
...手結山(ていやま)と云う山坂(やまさか)の頂上にかかりました...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...三人の人間が後押しして曲折の多い山坂を登る...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...それからは巌根こごしき山坂を越えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...按嶺山坂上登登下行之界也...
中里介山 「「峠」という字」
...佐渡の牛は藁沓を穿かなくても自由に山坂を歩く...
長塚節 「佐渡が島」
...大悲閣途上さや/\に水行くなべに山坂の竹の落葉を踏めば涼しも二日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...そんな遠いところから山坂(やまさか)を越して来た人達かねえ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...山坂を登り、帰る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...こゝは車も通らぬ山坂の通ばかりで...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...ただちに山上の方へ」「はなはだしいお疲れでおわせられるが」「山坂もわずかな間...
吉川英治 「私本太平記」
...大江越えの山坂を前に仰いでいた...
吉川英治 「私本太平記」
...山坂の嶮隘(けんあい)にかかると...
吉川英治 「新書太閤記」
...八百八谷(はっぴゃくやだに)という鈴鹿の山坂を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その山坂を酒に醉つた身では歩くのが恐ろしいといふ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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