...桑名の町は針の山になるだろう...
泉鏡花 「歌行燈」
...その松林が燒けるとバラやイチゴや羊齒(しだ)類の坊主山になるが...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...借金も少しだと困るが身分不相当に沢山になると却つて借金のお蔭で生命が維(つな)げるやうなもんで...
内田魯庵 「犬物語」
...その泣く有樣は青山が枯山になるまで泣き枯らし...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...大きにここが話の山になるところだらうが...
高田保 「恋文」
...下に野次馬が黒山になると...
高村光太郎 「ヒウザン会とパンの会」
...さもなかつたら刃物屋の店はどこでも死体の山になるでしようがねえ...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...歴史の種類が澤山になると...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...こいつは――川原いっぱいが死人(しびと)の山になるのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでまだ此から先の山になると隨分をかしなことをいふと女がいふからどうおかしいかと聞くと笊はフゴといふチヤといふやうにいつた...
長塚節 「旅の日記」
...晋の顧之(こうがいし)の山になると...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...頻度曲線は第2図cに示したような幅の狭い高い山になる...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...海の上へ泳ぎだして氷山になる...
久生十蘭 「南極記」
...一番大当りの山になるでしょうよ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...また新らしい山になる...
宮沢賢治 「オツベルと象」
便利!手書き漢字入力検索