...ほのかな屍臭であった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...不気味な屍臭は、益々強く鼻にしみて、耐え難い程になった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...今よみがえった屍臭の記憶とむすび合せて考えると...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...屍臭(ししゅう)は放っていなかった...
高見順 「いやな感じ」
...強い屍臭が竹藪のなかにたちこめている...
高見順 「いやな感じ」
...屍臭が俺の鼻に蘇(よみがえ)ったのか...
高見順 「いやな感じ」
......
高見順 「死の淵より」
...どこからともなく屍臭がその御堂の奥にまで忍び込んでまゐりまして...
太宰治 「右大臣実朝」
...一命すてて創った屍臭(ししゅう)ふんぷんのごちそうは...
太宰治 「姥捨」
...でもあたりには鼻を衝(つ)く屍臭が瀰漫(びまん)していたので...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...やがては毒血に生きながらの屍臭を放つであらう...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...病理解剖ではこれとは異る新鮮なる屍臭と病気によって一様ではない特有の臭気がある...
森於菟 「屍体異変」
...その臭気が屍臭を思い出させた...
山川方夫 「演技の果て」
...私はつよまった屍臭のなかに立った...
山川方夫 「演技の果て」
...濃い屍臭はねっとりと重くながれ...
山川方夫 「演技の果て」
...たまらない屍臭とがゴッチャになってムウとするほど鼻を撲(う)つ...
夢野久作 「書けない探偵小説」
...何とも感じなくなっていた屍臭と石油臭が...
夢野久作 「戦場」
...雪解(ゆきど)けの昼となれば屍臭を放っている...
吉川英治 「源頼朝」
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