...三大急潮の中で、尾鰭のようにどちらも小さくなったものを副潮と言います...
...こうなると話にも尾鰭(おひれ)がついて...
芥川龍之介 「竜」
...金魚のように紅と白との尾鰭(おひれ)を動かした幻影が鼻の先を通りすぎるのが感ぜられた...
海野十三 「階段」
...実は当時のゴシップ好きの連中が尾鰭(おひれ)をつけていろいろ面白そうに喧伝(けんでん)したのが因であって...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...嘘(うそ)に尾鰭(おひれ)を付けて...
太宰治 「女の決闘」
...尾鰭(おひれ)は黄色くすきとおりて大いなる銀杏(いちょう)の葉の如く...
太宰治 「新釈諸国噺」
...中には尾鰭(おひれ)の長さ五寸以上のものもあり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...話題に乏しい人々の間ではいろいろ尾鰭をつけて伝えられた...
豊島与志雄 「庶民生活」
...これよりお待兼ねの印度人槍使いの芸当……」前のに尾鰭(おひれ)をつけて長々と...
中里介山 「大菩薩峠」
...このとき文魚(とびのうお)というものゝとぶこと頻りなればよみける歌のうち三首大和嶺に日が隱ろへば眞藍なす浪の穗ぬれに文魚の飛ぶ見ゆ眞熊野のすゞしき海に飛ぶ文魚の尾鰭張り飛び浪の穗に落つおもしろの文魚かも枕これの船路の思ひ出にせむ戯れに萬葉崇拜者に與ふる歌并短歌筑波嶺の裾曲の田居も...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...脊柱(せきちゅう)がずっと尾鰭(おびれ)の真中をつき抜けて伸び出ていることである...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...世の中は面白がって尾鰭(おひれ)を付けます...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...近所の噂は尾鰭(おひれ)が付いて...
羽志主水 「越後獅子」
...この真冬に蘭鋳が悠々と尾鰭を動かしているといったぐあい...
久生十蘭 「魔都」
...いろいろ尾鰭をつけて話をこしらえ上げ...
久生十蘭 「魔都」
...いろんな尾鰭がつけられて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...右にあげた二つなどは尾鰭(おひれ)の付かない例にはいるだろう...
山本周五郎 「季節のない街」
...言葉には尾鰭(おひれ)が付くものだ...
山本周五郎 「はたし状」
...話に尾鰭(おひれ)が付いたのだろう」「そうかもしれねえです」「そうかもしれないって」「わたしたちにはわかるですけれど...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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