...家計が困難で米塩の料は尽きる...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...まさにその力尽き...
泉鏡花 「婦系図」
...囂々(ごうごう)として意見が尽きずもみにもんで十二時すぎに及んだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...惨めだという一語にすべてが尽きる...
豊島与志雄 「白藤」
...いつ迄経(た)つても種(たね)が尽きる様子が見えない...
夏目漱石 「それから」
...どうぞ――そこまで書いて鼻紙は尽きております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...力尽きようとしたとき...
火野葦平 「花と龍」
...(いゝあんばい……ぢやない)紙数が尽きた...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...ファッツ今は詮術(せんすべ)尽き焼糞(やけくそ)になって取って還し一生懸命象に武者ぶり懸るとたん...
南方熊楠 「十二支考」
...その光で飯が熟するを四方の人来り食うに尽きず...
南方熊楠 「十二支考」
...それが死ねばその家の福尽き常の鼠が殖えるそうだ...
南方熊楠 「十二支考」
...山の手の高台もやがて尽きようというだらだら坂をちょうど登りきった角屋敷の黒門の中に生まれた私は...
水上滝太郎 「山の手の子」
...路銀が尽きそうになった...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...未来にも尽きないであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...燃え尽きようとするはたし状の煙に咽(む)せたものか...
山本周五郎 「はたし状」
...精も気根も尽き果てた体で謡本(うたいほん)の前に両手を突いて...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...彼には科学的な創造力も尽きざる作戦構想もあった...
吉川英治 「三国志」
...尽きぬ御縁」「おっ...
吉川英治 「無宿人国記」
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