...彼は小胆だから、新しいアイデアを出すことができない...
...小胆には驚いたが、彼女は自分でマラソンに挑戦することにした...
...小胆な子どもたちは、他の子どもたちと遊びに出かけることができなかった...
...彼は小胆ではないが、何かがうまくいかないときにはすぐにあきらめてしまう...
...小胆なセールスマンは、お客様を説得する力を持っていないとすぐに失敗してしまう...
...出来る丈け口を開けて四辺(あたり)の人を呑んでしまふやうな声を出して笑ふ泡鳴(ほうめい)氏は小胆な正直者であります...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...正直で小胆な処があります...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人々(野依秀一、中村弧月印象録)」
...余が小胆(しょうたん)のあまり自ら進んでロイヤル・オーク号から降りたわけではなく...
海野十三 「沈没男」
...昨日(きのう)の小胆(しょうたん)であったことも...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...嚏をしても赤面した小胆の彼を真昼中生れたまゝの赤裸になって堂々と大手をふって濶歩する自然男アダムにしてのけたは...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...小胆褊狭毫も人材を籠葢するの才なしと或は彼を政界の死人なりと笑ひ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...一は小胆にして大事を担当するの器なく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...もちまへの小胆にも拘らず...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...こればかりで犠牲(ヴィクチーム)に成ッたと云ッても敢て小胆とは言われまい...
二葉亭四迷 「浮雲」
...その効果は小胆なる者にとってのみ不調和なものなのだ...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...にも関はらず自分の胸の底には彼等のそれと反対の凡てを鬱積させてゐる――小胆の癖に大胆を装うてゐる...
牧野信一 「明るく・暗く」
...小胆なのだな! と思はずには居られなかつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...自分にはそれが無く至つて小胆で...
牧野信一 「祖母の教訓」
...そして小胆な彼は汲々として働いてゐるのだ...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...小胆といって悪ければ大事をとりすぎる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...ご不審を受けたも尤(もっと)もでござるが、この新九郎と申す者は拙者の弟でござりますが、性来の小胆者、その上お恥しいが武芸嫌いで太刀持つ術(すべ)も知りませぬゆえ、かような場合に出会っても兄と共に抜合せもせず、ご覧のとおり蒼ざめて物蔭に隠れていたのでござる...
吉川英治 「剣難女難」
...あれは小胆者ぞと敵に肚を押し測(はか)られるぞ...
吉川英治 「新書太閤記」
...人斬り健吉でもこういう小胆者は斬りにくいとみえる...
吉川英治 「松のや露八」
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