...小米を撒きちらしておきます...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...それでは他の方には? 英之助さんにも? 小米さんにも? それつてば小米さんはもうお腹がこれだつて本當なのでせうか」と兩手で膝を抱へるやうにして見せて「はあ...
高濱虚子 「俳諧師」
...此の小米を白米にしようと思ふと...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...――黎々火さんが予想よりも早くやつてきてくれた、草花の苗をどつさり持つて、――さつそく植ゑる、――縞萱、小米桜、桔梗、雁皮草、熊笹蘭、友禅菊、秋田蕗、等、等...
種田山頭火 「其中日記」
...小米餅が見つかつたのでさつそく買つた...
種田山頭火 「其中日記」
...またその少年と同学同窓の清蔵君、また小米三君よ...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...行春や小米ざくらに雨すこし 荷風牡丹散つてまた雨をきく庵かな 同四月廿九日...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...小米桜(こごめざくら)が擦(す)れ擦れに咲いていて...
夏目漱石 「虞美人草」
...「小米桜を二階の欄干(てすり)から御覧になった事があって」と云う...
夏目漱石 「虞美人草」
...――小米桜の後(うし)ろは建仁寺の垣根で...
夏目漱石 「虞美人草」
...あまりこすくない銀行頭取の面影(おもかげ)をもったお父さん左団次がゆるやかに話す――ぼたんが小米(こよね)になった...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...それほど少年の客小米の...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...薄い小米のような白い花が咲いた...
林芙美子 「清貧の書」
...小米を撒いたようになって雪降(ゆきふり)の景色に似たのもあります...
村井弦斎 「食道楽」
...すくもの屑などゝ共に殘る小米のことで...
柳田國男 「食料名彙」
...すくもの屑などとともに残る小米のことで...
柳田國男 「食料名彙」
...赤き小米桜に銀のビラビラを垂らしたる花簪(はなかんざし)が引っかけ在るを発見し...
夢野久作 「少女地獄」
...麦の粉か小米(こごめ)の粉であろう...
吉川英治 「新書太閤記」
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