...小米を撒きちらしておきます...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...四畳半三間の幽居や小米花(こごめばな)昭和九年四月十四日 蜻蛉会...
高浜虚子 「五百句」
...それでは他の方には? 英之助さんにも? 小米さんにも? それつてば小米さんはもうお腹がこれだつて本當なのでせうか」と兩手で膝を抱へるやうにして見せて「はあ...
高濱虚子 「俳諧師」
...此の小米を白米にしようと思ふと...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...――黎々火さんが予想よりも早くやつてきてくれた、草花の苗をどつさり持つて、――さつそく植ゑる、――縞萱、小米桜、桔梗、雁皮草、熊笹蘭、友禅菊、秋田蕗、等、等...
種田山頭火 「其中日記」
...小米餅が見つかつたのでさつそく買つた...
種田山頭火 「其中日記」
...またその少年と同学同窓の清蔵君、また小米三君よ...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...行春や小米ざくらに雨すこし 荷風牡丹散つてまた雨をきく庵かな 同四月廿九日...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...小米桜(こごめざくら)が擦(す)れ擦れに咲いていて...
夏目漱石 「虞美人草」
...「小米桜を二階の欄干(てすり)から御覧になった事があって」と云う...
夏目漱石 「虞美人草」
...――小米桜の後(うし)ろは建仁寺の垣根で...
夏目漱石 「虞美人草」
...薄い小米のような白い花が咲いた...
林芙美子 「清貧の書」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...小米を撒いたようになって雪降(ゆきふり)の景色に似たのもあります...
村井弦斎 「食道楽」
...すくもの屑などゝ共に殘る小米のことで...
柳田國男 「食料名彙」
...赤き小米桜に銀のビラビラを垂らしたる花簪(はなかんざし)が引っかけ在るを発見し...
夢野久作 「少女地獄」
...小米桜(こごめざくら)を裾模様した華やかな錦紗縮緬(きんしゃちりめん)の振袖と古代更紗(こだいさらさ)の帯とを見せながら向うむきに腰をかけている...
夢野久作 「暗黒公使」
...麦の粉か小米(こごめ)の粉であろう...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索