...発行所は小石川区(こいしかはく)茗荷谷町(みやうがだにまち)五十二番地郷土研究社(きやうどけんきうしや)...
芥川龍之介 「澄江堂雑記」
...大八車(だいはちぐるま)が続けさまに田舎(いなか)に向いて帰って行く小石川の夕暮れの中を...
有島武郎 「或る女」
...雪景色――隅田川の岸、小石川、九段、上野、愛宕山...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...これも小石川臺の一名物なるべし...
大町桂月 「小石川臺」
...雁金屋は江戸時代から明治四十年頃まで小石川安藤坂上に在った名高い書林青山堂のことである...
永井荷風 「申訳」
...拙者のところは小石川の茗荷谷...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は小石川の叔母さんのところへあの晩相談に行ったんです」ポロポロとこぼれる涙を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小石川切つての大地主で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...牛込から小石川かけての若い男は皆んな半狂人(はんきちがひ)だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頓(やが)ては車(くるま)の上(うへ)に小石川(こいしかは)はまだかまだかと鈍(もど)かしがりぬ...
一葉女史 「大つごもり」
...「バカな……サト子と坂田がくっついたら、それで、話はおしまいじゃないの」女の決闘丸の内の郵船ビルの前で中村と別れ、『レーバー・セクション』という標示の出ているところへ行くと、小石川の職安で、資格検査を受けて、労務者カードをもらって来いといわれた...
久生十蘭 「あなたも私も」
...是(こ)れは迚(とて)も仕方(しかた)がないと云うので今度は小石川に居る原田敬策(はらだけいさく)にその話をすると...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...小石川の素(も)と蜀山人(しょくさんじん)の住居(すまい)と云(い)う家に住(すん)で居た...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...小石川には大きい別邸がある...
森鴎外 「魔睡」
...小石川堀普請の奉行で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一本残らず小石川の砲兵工廠から出たものだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...小石川の大塚窪町に住んでゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...我々は本郷、小石川、牛込、四谷というふうに山の手全体に燃えひろがってくることを想像した...
和辻哲郎 「地異印象記」
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