...埃っぽい路をポクポク歩いて娘の家へ帰って来ると...
石川欣一 「山を思う」
...埃っぽい上に、なんだか鼻をつくような酸っぱい匂(にお)いがする...
海野十三 「疑問の金塊」
...そう云う埃っぽい夏の一日のことであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あとは傷が多くどうも埃っぽいし...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...埃っぽい街なかを...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...白い花が煙ったように連なっている梨畑の間の埃っぽい田舎(いなか)径や...
中村地平 「南方郵信」
...それから埃っぽい村道を通って...
中村地平 「南方郵信」
...埃っぽい古い雑誌を片っ端から探してみたら...
中谷宇吉郎 「寒月の「首縊りの力学」その他」
...埃っぽい絵看板を見上げている...
林芙美子 「帯広まで」
...そこで実るひょろ長くて埃っぽい果実はヴォーケ夫人とその下宿人達との会話で毎年関心を集める主題なのである...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...埃っぽい駅路は大粒の雨滴に叩かれていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...乙女は「すずらん」の緑や赤の埃っぽい色電気の下でも...
「小祝の一家」
...すこし埃っぽいのは我慢してね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きょうは又この手紙を上野の大きい埃っぽい机の上でかきます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...東京で埃っぽい生活ながら自分の生活を営んでゆくことをとっているのでもわかります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...埃っぽい風がなまぬるく流れ入った...
山川方夫 「演技の果て」
...お光さんの側から彼方(あなた)の埃っぽい中に騒然としている貴族色の集団を浅ましいもののように眺めることにした...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...ぽこぽことした白茶けた埃っぽい道を...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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