...』『私だつて然う思ふわ、小母さん、真箇(ほんと)に……...
石川啄木 「鳥影」
...小母さんは、そのおばけを、魔を、鬼を、――ああ、悪戯をするよ、と独言(ひとりごと)して、その時はじめて真顔になった...
泉鏡花 「絵本の春」
...」我を(小母さん)にして髪を結って...
泉鏡花 「婦系図」
...裏の小父さんが隣の小母さんが子を叱つてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...階下の小母さんが何べん頼んでも上げてやらなかったてんでしょう...
戸田豊子 「歩む」
...」と小母さんは怒鳴って...
豊島与志雄 「少年の死」
...篭屋の小母さんがほおずきを霊前に供えてくだされば山下君の赤い鼻が目に浮かび...
永井隆 「長崎の鐘」
...小母さん」「あの位になっていらっしゃれば...
夏目漱石 「それから」
...「宿の小母さんが迎いに来て...
林芙美子 「新版 放浪記」
...「貴族だよ、小母さん...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「歌へば天国」の小母さん役は...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いくら小母さんを伴れて来たつて仲間には入れないよ...
牧野信一 「蚊」
...「ソ、そうなんです、そのお艶ちゃんに私」半分ばかり開けてある台所の戸口から思わずグググッと身体を差し入れてきて、「逢わせてください、ねえ小母さん、後生だねえ、ちょいと大急ぎで」「あの、引っ越しましてございますよ」また気の毒そうに婆さん言った、膝の上へ置いたお皿を急いでふきんで拭きはじめながら...
正岡容 「寄席」
...野原の小母さんは明朝七時十分着です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「小母さん、宇佐美の外国行きの用意はもう出来てるんですか...
横光利一 「旅愁」
...けれど母が小島の小母さんに話しているのを聞いていると...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...けれど小島の小母さんは...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ドロシーダ小母さんのため色んな用事をいそいそと勤めたものでした...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
便利!手書き漢字入力検索